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人間の脳はとても上手く生きられる様になってるって何かで聞いた事がある。
でもそれをしみじみと実感する間も無く
あたしはギヨンと気まずいままで1週間が経過した。
正しく言えば、あれ以来カフェのバイトが無かった。
幸か不幸か。
それともこのまま自然にカフェはフェードアウト？
それくらいギヨンからの連絡も無かった。
だからあたしも最初は多少思い悩んでいたものの、1週間後の今日はそれどころではなく。
「では又。失礼します。」
月に一度の本社。
腰を90度曲げて挨拶をしてドアを締めて
やっと終わった…！
と、珍しく長く感じた数時間の疲労を思い切り伸びをする事で僅かでも払拭させる。
翻訳の仕事は基本自宅軟禁だけど、月に一度本社に少し顔を出して上司と軽い会議をするのが決まり。
だからスラックスに襟付きのブラウスって格好。
とても窮屈。
首も肩もかっちかちに固まってる気がする。
大きめのバッグを肩に掛けているけれど
帰宅となるとそのバッグの重さなんて途端に軽く思えるから人間って本当に単純。苦笑
そういえば…
地下鉄へ向かう途中ジヨンの事を考える。
会ってないなって。
アップテンポ貰ったっきり見せてない。
イヤホンからは全然違う声が歌ってるのにジヨンの声が頭の中に響いて
連絡してみようかな…
なんてパンツのポケットから携帯を取り出した時。
どんっ
背後から誰かにぶつかられてイヤホン諸共地面に携帯を落とした。
「あっ…！」
「すいません！」
咄嗟にしゃがんで取ろうとしたあたしより、謝って先にあたしの携帯を掴んだ人。
この人がぶつかったんだ
って思う間もないまま顔をあげれば
「俺がぶつかっ…って、あれ？」
うわぁ…
最悪。
できれば人違いであってほしいけど、相手の反応ももう間違いないもの。
あたしの顔をまじまじと見てる男に見覚えが無ければ良かったのに。
「弘大で会ったよね？」
やっぱり。
弘大であたしの肩に手を回した男だ。
忘れてたのに…！
男の手から携帯を取って
その節はすいませんでしたとだけ言って立ち上がる。
早くこの場を立ち去りたい。
「じゃあ…これで。」
男の質問は全てスルーして。
金輪際二度と会いませんように…
「あー待って待って！」
なのにこの男は。
また簡単にあたしに触れる。
あたしの手首を簡単に掴んで
ごめんねってギヨンによく似た切れ長の目で困った様に笑った。
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ひよな(プロフ) - 早紀さん» はじめまして。コメントありがとうございます！文才が無いのが申し訳ないところですが、そう言って頂けると嬉しいです！更新頑張ります^ ^ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 202b8a4eb7 (このIDを非表示/違反報告)
早紀(プロフ) - はじめまして。どうなっちゃうんですか？ドキドキして続きがきになりすぎます！！更新頑張ってください！楽しみにしてます。 (2017年7月26日 3時) (レス) id: 1d7eec5fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよな | 作成日時：2017年7月23日 0時
