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ジヨンはアイスコーヒーを半分程飲んで、あたしのプレゼントを本当に持ち帰った。
わざわざ見せる為だけに？
そう思ったら可笑しいし、くだらないし。
愛しくて擽ったい。
ジヨンが出て行った店内はジヨンが来る前と同じ妙な静けさが残る。
「Aさん。」
ジヨンの飲みかけのアイスコーヒーを片付けるあたしにギヨンが話し掛けてきた。
手首のブレスレットは相変わらずキラキラと光り輝いているけれど
あまり気にならなくなっていた。
「ここ終わったらジヨンさんと会うんですか？」
きっと何かしら聞かれるだろうと予想はしていた。
だからテーブルを拭きながらそうだねって軽く頷いて。
「取りに来てって言われたら行くしかないよ。欲しかったスニーカーだしね。」
ギヨンとは違う。
高価な綺麗なブレスレットじゃないけれど。
あたしにはアップテンポも輝いて見えた。
もしかしたらギヨンには負け惜しみの様に聞こえたかもしれない。
でもそんな事はもうどうでもいい。
大した汚れの無いガラス製のテーブルは一瞬で拭き終わる。
だから先のあたしの台詞とほぼ同時に終わって。
「Aさんってジヨンさんの何なんですか？」
テーブルから踵を返したあたしにギヨンの次の質問は予想してなかったもの。
ギヨンの声はいつもと同じトーンで
いつもと同じギヨンがそこに居るけれど。
たった一箇所違うとしたら
あたしを真っ直ぐに見つめるギヨンの目に感じるもの。
敵意。
心臓が嫌な感じに大きく一度鳴って
決意。
「それはあたしにもよく分かんないけど…」
手の中の布巾を両手で強く握った。
「ジヨンはあたしの好きな人だよ。」
どう転ぶかなんて考えてない。
後先なんて考えてる余裕ない。
今はただ真っ直ぐ向けられた明らかな敵意に正面から立ち向かうだけ。
あたしもギヨンと同じ様に真っ直ぐギヨンの目を見つめた。
ギヨンがどうとかじゃない。
これはあたしの正直な気持ち。
ギヨンの手首で光り続ける青が眩しいなんてもう二度と思ったりしない。
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ひよな(プロフ) - 早紀さん» はじめまして。コメントありがとうございます！文才が無いのが申し訳ないところですが、そう言って頂けると嬉しいです！更新頑張ります^ ^ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 202b8a4eb7 (このIDを非表示/違反報告)
早紀(プロフ) - はじめまして。どうなっちゃうんですか？ドキドキして続きがきになりすぎます！！更新頑張ってください！楽しみにしてます。 (2017年7月26日 3時) (レス) id: 1d7eec5fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよな | 作成日時：2017年7月23日 0時
