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「なんでそんな…」
「なんでって？まずい事ある？」
手に力が入らなくて。
ジヨンに手を振り払われてたら、自分の右手がパタリと投げ出された。
理解できない事が沢山。
あたしがジルと会った事を知ってる
ジルと会った事を隠してるから嘘って。
でもジヨンがこんな風なのはそれが原因？
だってそれでジヨンが怒るなんて……
ジヨンに詰め寄られるよりも
頭の中で処理しきれない事が増えて
何からなんて答えたら正解なのか分からない。
でもそれを整理する事なんてこの状況でそんな冷静な判断できなくて。
「弘大で会った男の人と偶然会ったけど…嘘なんか…」
下手な説明。
「そ。良かったね。」
ジヨンの嫌味ったらしい返事に胸の奥から何か込み上げる。
「良かった…？何が？」
「楽しそうで？それだけ。」
頭も目も耳も。
手も足も。
それが侵食してジヨンの言葉に震える。
「最低…」
本当。
あたしの気持ちなんて知らないくせに。
前も今も。
また背中を向けたジヨンが許せなくて。
悲しくて。
震える手でそばにあったクッションを投げ付けた。
「何す…」
「楽しそうって？それ本気で言ってんの？」
一度出たら止まらない。
止められない。
「そんな事ジヨンに分かる？あたし一回でも楽しかったって言った？そんな素振りした？！」
呆れる本当に。
こんな事繰り返して
言ったって何にも変わらないのに。
「言い訳する気もない！本当に！でもそうやって勝手に怒って勝手に人の気持ち決めつけるは違うんじゃない？！」
そう思うのにジヨンが驚いた顔で
駄々をこねる子供のようなあたしを真っ直ぐに見てるから
言葉と一緒に涙まで止まらない。
いつ出たのかなんて分からない。
悲しいのか悔しいのか。
それもよく分からない。
でもただ…
ジヨンからそんな言葉聞きたくなかった。
「勝手に怒るくらいなら…勝手にあたしの前から消えてよ！」
一心で力を込めてもう一つのクッションを掴もうと思ったのに
その手はジヨンに止められて。
次の瞬間にはジヨンのキスがあたしの唇を塞いでいた。
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ひよな(プロフ) - 早紀さん» はじめまして。コメントありがとうございます！文才が無いのが申し訳ないところですが、そう言って頂けると嬉しいです！更新頑張ります^ ^ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 202b8a4eb7 (このIDを非表示/違反報告)
早紀(プロフ) - はじめまして。どうなっちゃうんですか？ドキドキして続きがきになりすぎます！！更新頑張ってください！楽しみにしてます。 (2017年7月26日 3時) (レス) id: 1d7eec5fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよな | 作成日時：2017年7月23日 0時
