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窓の外はもう日が落ちかけていて
それを見て初めて腕時計を気にした。
こんなに明るいのにもう8時なんだって
日が延びたなんて訳わからない事を考えて。
「A。」
突然肩を掴まれたから少し驚いた。
「あ、ジヨン。」
そうしたのはジヨンで。
見上げたらサングラスを掛けてないジヨンと目が合う。
なのにジヨンの表情がよく分からない。
いつもと同じ様に見えるけど、どこか違う気がする。
その不安から何も言葉が出なくて、名前を呼んだきり黙って椅子から立ち上がって。
「連絡しようと思ってたら連絡きてびっくりした。」
なんてどうでもいい事を口走る。
テーブルの上のストロベリーシェイクは二口程しか飲まなかったけど
そのままゴミ箱に投げ入れて。
「そ。じゃあタイミング良かったって？」
あたしに背を向けて歩き出したジヨンのその言葉にまぁねとだけ答えた。
後ろ姿は見慣れてるのに。
何故か寂しい。
やっぱりあたしの心の奥が冷たい。
カフェの前にジヨンの車が堂々と止められていた。
慣れた手つきでキーを解除したジヨンは何も言わず運転席に乗り込んで
あたしも助手席に。
来てくれてありがと
とか
仕事は？
とか
そんな会話がいつもならあるはずで
でも今日はこの雰囲気がそうじゃないって言ってる。
だから運転し始めたジヨンの横で黙って窓の外を眺めて。
車内はジヨン選曲の洋楽が流れていて
時々窓硝子に反射してジヨンの横顔が見える。
何考えてるの？って言いたくなるほど
真っ直ぐ前だけを見てる。
あたしとジヨンに何かあった訳じゃないのに
こんな雰囲気…
どこに向かうかなんて聞く必要も無く。
見覚えのある道を見ればジヨンの部屋に行くんだってこんな雰囲気でも分かる。
行き慣れたジヨンの部屋。
なのに今日は行く事を少し躊躇ってる。
後ろめたいのか
この雰囲気のせいか
ジヨンの横顔も直視できないのに
それでもこんな日に限って夕陽が凄く綺麗で。
「きれい。」
思わず自然とそう呟いた。
ジヨンが返事をしたかどうかは分からない。
あたしはずっと夕陽を眺めてただけだから。
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ひよな(プロフ) - 早紀さん» はじめまして。コメントありがとうございます！文才が無いのが申し訳ないところですが、そう言って頂けると嬉しいです！更新頑張ります^ ^ (2017年7月26日 23時) (
レス) id: 202b8a4eb7 (このIDを非表示/違反報告)
早紀(プロフ) - はじめまして。どうなっちゃうんですか？ドキドキして続きがきになりすぎます！！更新頑張ってください！楽しみにしてます。 (2017年7月26日 3時) (レス) id: 1d7eec5fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよな | 作成日時：2017年7月23日 0時
