My sweet puppy!【アカギ】【男主】 (ページ6)

今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:688 hit

⚠6 ページ6

ふと、目が冷めた。

『…赤木君、無事?』

俺は見知らぬ天井や照明にも気を止めず、すぐ横で退屈そうに俺を見ていた赤木君に声をかけた。

赤木君は何が可笑しかったのか、クククっと笑った。

「目覚めて第一声がそれとはね……自分の心配しなよ。アンタ、倒れたんだよ。」

『うん。ごめんな。迷惑かけた。……ぶっ倒れる気はしてたんだよ。もう何日も寝てなかったし、疲れてたから。もう寝たから大丈夫かな』

赤木君はふーんと興味なさそうに相槌を打ち、立ち上がった。

「アンタの家どこ?無免許でいいなら車で送るけど」

『無免許かよ。あー…………家、ね。』

無いんだよな。家。

俺、現在20歳。高校出て今の今まで友人宅にいるか野宿だったから持ち家どころかアパートすら借りていない。

というかつい最近まで海外を飛び回っていたのだ。日本に家があるわけない。

『………あー、実は宿なしでな。いいホテルとかあれば教えてほしいんだがー………ある?3週間くらい連泊できるトコ。』

別にホテルとかじゃなくてもいいんだけど。と付け加える。

赤木君は少し考えた後、あ。と声を出した。

そして床を指差す。

俺は意味がわからず赤木君の顔を見た。

「此処。」

『ココ?』

「ウチに住む?」