声をきかせて (ページ32)

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G "そーいやたっぴょん。スンリのソロ曲のピアノ伴奏スヨンに無理言ってお願いしたの覚えてる？"

T "あぁ。あれな。お前の曲のプロモーションみた社長がスンリの曲にって急に言い出してお前がスヨンに無理言ってやってもらったやつな"

G "そう。あれ大変だったんだよなwしてやるからキルフェボンのタルト買ってこいってㅋㅋㅋあれ日本しかないのな。持って帰るの苦労した。でさ、その現場誰がいたと思う？"

T "だれ？"

G "ヘギョ。"

T "あー。ジヨンが別れる時一番手こずって大変だった奴だっけ？。"

G "そ。でもさ、スヨンがヘギョにあの日啖呵切ってさ。手話だからヘギョの奴ポカンとしてたけど。"

そうあの日。

俺は最初からあの現場にいる予定だった。

でもレコーディングした音源に雑音が入っててそれの処理に追われてて

結果現場に着いたのは撮影が全て終わってからだった

事前にスタッフには社長からもスヨンのことは伝えてたし、スンリも上手く立ち回ってくれたらしく撮影自体はこの間のような雰囲気はなく順調だったと聞いた。

そんな中スタジオに入ってすぐ聞こえたのは

ヘギョがスヨン対して罵声を浴びせている光景だった。

へ "あなたはジヨンからしたらただ物珍しかっただけでしょ。だってそうじゃない。耳の聞こえないピアニスト。しかもそこそこ美人で腕もいい。そんな子と友達の自分。それが彼は心地いいだけでしょ。でもね教えてあげてる。それはただの好奇心で同情。貴方に物珍しさから興味を示してるだけ。いいよねー。耳が聞こえないってだけでジヨンに優しくしてもらえて。でもさ、そろそろ私のだから返してくれる？ってそっかwあなた聞こえないんだっけ？ㅋㅋㅋ"

止めに入ろうとした俺に気づいたスヨンは手で来るなと俺を制止した。

へ "ねぇ。あなたから離れてあげれば？ジヨンが可哀想。流石にジヨンからは離れられないでしょ？それとも何？G-DRAGONとしての肩書き目当て？"

黙って聞いていたスヨンの顔が不機嫌に歪んだのを見て鼻で笑ったヘギョに俺もだんだんと苛立ちを覚えた頃、大きなため息をついたと思えば

あの目力強い目でヘギョをにらんだスヨン

へ "何？"

Y 『ちょっと言わせてもらっていい？』

その強気な目はヘギョを見据えて

ただ淡々と話し始めたスヨンに俺は何もできないまま

立ち尽くしていた。

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