Crazy Love95 ページ46
-- GD--
その光景に目を疑った。
床に散らばる衣服。ベッドの上には裸で寄り添うスンリとソナ。
明らかに事後です。ということを物語っていた。
目の前にいたレイも一瞬固まっていたがそのまま踵を返すと俺の腕を取って足早に部屋を出た。
Y "ジヨン…。帰ろう。"
そう呟くと俺の腕を掴んだまま足早に車まで向かった。先程の光景が頭に何度も浮かんでその度に激しい嫌悪感が俺を飲み込んだ。駐車場に着いた頃にはその嫌悪感からか激しい吐き気に襲われて情けないことに駐車場の隅で吐いた。
俺の背中をさすりながら
Y "ごめん。ごめんね。"
と謝るレイにかける言葉を失った。
先日の酷く取り乱したレイはあの時どんな気持ちであの場所に一人でいたのだろう。そう考えただけで泣きそうになった。
事務所に戻った俺はレイともう一度社長室へ行った。
レイはスンリはいなかった。とりあえずペンミも近づいているので今いるメンバーと打ち合わせしたいと社長に伝えたが恐らく俺の様子で勘のいい社長は気づいていただろうが何も言ってこなかった。
二人で戻った会議室。中にいたメンバーは少し驚いた表情をしていたがあえて何も聞いてこないことに安堵した。
今はあの事は忘れたくて、とりあえず打ち合わせをはじめた。
タプヒョン。ヨンベ。テソン。俺の内容は問題なく終わり、内容をノートパソコンにレイが打ち込んでいたが、今不在のスンリの話になった時急にレイの動きが止まりカタカタとマウスを持つ手が震えだした。
Y "・・・んで？"
G "レイ？どした？"
Y "・・どうして？なんで？愛してくれないのぉぉぉー？"
その瞬間目の前にあったノートパソコンが吹っ飛び壁に当たって無残にも画面が破損した。
その後もレイは皆が止める中、半狂乱を起こし結局誰も止められなかった。
ぐちゃぐちゃになった会議室の真ん中でカタカタ震えるレイ
Y "ごめんなさい。ごめんなさい。私が殺したの。健人は私が殺した。ごめんなさい。ごめんなさい。パパ。ママ。許して。"
日本語でただひたすらうわ言を呟くレイに皆圧倒されていた。
俺はたまらず震えるレイを抱きしめて"大丈夫。大丈夫。"と呟くしか出来なかった。
そして彼女の心の闇の深さを知った。
カタカタ震えながら泣き叫ぶ彼女を抱きしめながら悟った。
ーー嗚呼。レイの心が壊れてしまったーー
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かな - いつも楽しく読ませて貰ってます。毎日忙しいのに更新してくれてありがとう。これからも更新楽しみにしてます。 (2018年5月18日 17時) (
レス) id: 4b53c96ca7 (このIDを非表示/違反報告)
r030559(プロフ) - 更新楽しみにしてます！五人復活までの心の拠り所に勝手にさせてもらってます(汗) (2018年5月13日 9時) (レス) id: 79ae1c58cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜奈 | 作成日時：2018年5月9日 18時
