Crazy Love70 ページ21
--YOU--
日本での仕事は終わり久々の休日。
この場所に来るのは一年ぶり。
もしかしたら会えるかもしれないと言う淡い期待。
会えるはずもない事は分かりきっている。
それでもここにきてしまうのはまだ忘れられてないからかもしれない。
Y "スンリにはこんな事言えないな"
この場所にはじめてきたのはいつだったか。
まだ10代の子供だった頃。
突然彼は私を一人置いていなくなってしまった。
"さよなら"の言葉さえ言えないまま。
あの時ちゃんと別れられていればきっと私はここに来ることもなかつだろう。
会って何かするわけではない。
ただ聴きたい。
どうしていなくなったのか。
そして"さよなら"を伝えたいだけ。
日本で仕事しているうちにスンリとの事は少し客観視できるようになった。
間違えていると言われようが
私が見ていない、知らないフリをすればいいだけの事。
そうすればまたいつも通りの二人で過ごせるはず。
真夏でも曇り空だと少し肌寒く感じる。
堤防の上に腰掛け海を眺めた。
少し風が強くなってきた。
ねぇ。貴方は今何処で何しているの？
笑えてる？
幸せ？
誰もいないこの場所で独り言のように呟いた。
〜♪〜♪〜♪
"着信 G-DRAGON"
〜♪〜♪〜♪
思っても見ない人物からの着信にびっくりしつつ電話を取った。
Y "よぼせよ？"
G "やっと繋がった。今何処？"
少し不機嫌そうなその声に眉をひそめた。こんな声でかけて来るときは大概いい知らせではない。
Y "まだ日本にいる"
G "明日覚えてるよね？ってかもう仕事終わったんじゃないの？"
Y "今日明日はお休みですよ。明日？パーティまでには戻るよ。ってか何着て行ったらいい？"
G "は？別に普通でいいんじゃん？"
Y "ファッションモンスタ〜♪の普通はわかんないからな。チェリナも来るんでしょ？チェリナに聞くわ"
G "何？そのファッションモンスターって"
Y "きゃりーぱみゅぱみゅですよ。知らないの？"
G "そうじゃねーよ。ってかなんでそんなとこ座ってんの？"
Y "は？"
G "なんでこんな天気に一人で堤防の上になんて座ってんの？"
隣から電話口と同じ声がして振り向くとイタズラそうな笑みを浮かべたG-DRAGONが立っていた。
G "中々帰ってこないからまた泣いてんのか思った。"
ねぇ。
なんであんたはいつも私の横にいようとするの？
貴方には全て話してしまいそうになるよ。
ねぇ。私の全て貴方なら受け止めてくれる？
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かな - いつも楽しく読ませて貰ってます。毎日忙しいのに更新してくれてありがとう。これからも更新楽しみにしてます。 (2018年5月18日 17時) (
レス) id: 4b53c96ca7 (このIDを非表示/違反報告)
r030559(プロフ) - 更新楽しみにしてます！五人復活までの心の拠り所に勝手にさせてもらってます(汗) (2018年5月13日 9時) (レス) id: 79ae1c58cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜奈 | 作成日時：2018年5月9日 18時
