先生になんてならないで （柾哉） ページ10
･
｢どうして柾哉くんは先生になんてなっちゃったの？｣
柾｢何その質問〜笑
小さい頃からずっと教師になりたかったからだけど、笑｣
｢だって柾哉くん全然勉強出来ないじゃん｣
柾｢いや…おい、笑
まあ確かに…俺体育に全振りで勉強は全然出来ないな笑｣
｢それに、柾哉くんモテすぎだから｣
柾｢えぇ〜？そう？全然モテてないけど｣
｢そんな鈍感なフリしても無駄だよ？生徒ならまだしも、この前A組の担任にも告られてたじゃん、｣
柾｢えー見てたの？人の告白現場見るなんてA悪趣味だぞ〜笑｣
｢見たくて見たんじゃないですー、あの人に廊下で告白なんかしない方がいいよって言っといて｣
柾｢そんなこと言いません笑｣
てか、A数学の課題出してないの？
西先生がまたあいつ出してねーってグチグチ言ってたよ笑
あぁ、出たよ
柾哉くんお得意の必殺話逸らし。
いつもこうやって交わされる。
やっぱりモテてきた人って色々慣れてるんだな、
18歳と24歳
未成年と成人
生徒と教師
私と柾哉くんを隔てる壁は思ってたより大きいみたい。
･
｢ねえねえ柾哉くん、いつになったら私と付き合ってくれる？｣
柾｢こら、もうそろそろ柾哉くん呼びはやめなさい｣
｢木村先生なんて呼びたくないもん、｣
柾｢なら柾哉先生でもいいじゃん笑｣
｢先生って呼びたくないの。なんで分かんないのかな｣
柾｢俺に女心は難しいな〜笑｣
｢…で、いつになったら私と付き合ってくれる？｣
柾｢そんなに大人をからかわない方がいいよ、勘違いするやつもいるから｣
｢…勘違いしてよ。
大体、私が面白半分で毎日付き合ってなんて言うと思う？｣
柾｢…でも、｣
｢柾哉くんはずるいよ、ほんとにずるい｣
このままここに居たら涙が零れ落ちると思った。
柾｢…ちょ、A待って｣
掴まれた右手を振り払って私は教室を出た。
･
｢…っ、｣
理｢また泣いてやんのー笑｣
｢…理人……からかいに来たの？｣
理｢今頃A泣いとるやろなーと思って部活抜けてきたんやけど｣
｢…何でそこまでするの、理人の部活の顧問厳しいのに…｣
理｢…まあ、疲れたし休憩的な？笑｣
｢…怒られても私のせいにしないでね、｣
理｢うわー素直やないやつー笑
まあ、俺がしたくてしてるだけやから…気にせんとって｣
そう言って私の頭を優しく撫でる理人
赤く染まった頬は差し込む夕日のせい？
それとも
…なんてね、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 651人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：湊 x他1人 | 作成日時：2022年6月5日 0時
