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威｢あれ、Aさんなんか今日いつものリップと違わん？俺の気のせい？｣
｢…分かる、？…ちょっといつもと変えてみたの//｣
威｢俺あんましそういうの詳しくないねんけど、何かプルプルしとって可愛いね｣
｢…ほんと？嬉しい、ありがとう後藤くん…///｣
そう言い頬をほんのり紅色に染めながら俯くAさん。
…何となくやけど、嫌な予感がする。
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当たって欲しくない予想に限って当たるのは何でなんやろ。
威｢Aさんまだ帰らへんの？｣
｢…あ、うん…もうちょっと教室残っとこうかなって、｣
威｢そうなん〜？なら俺もAさん帰るまでここおろっかな｣
｢…え？悪いよ…！何か後藤くん待たせちゃってるみたいで、｣
威｢全然やで。俺が居りたくて居るだけやから。｣
あ、そう言えば現文のあの課題やった〜？
俺はそう言って課題のプリントを持ち、
Aさんの隣の席に移動した。
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2人でお互いに教え合いながら課題を進めていく。
時折彼女の方を盗み見すれば、
長い髪をそっと耳に掛ける姿があって。
真剣な眼差しでシャーペンをスラスラと走らせている。
と思ったら、時々難しそうな表情をして顔をしかめる。
ほんま、見てて飽きひん。
飽きるどころかもっと好きになってんねん。
｢…？後藤くんどうしたの？｣
その瞬間パチッと彼女の大きな瞳と目が合う。
威｢…あっ、なんか外雨降りそうやな〜って｣
そんな俺の苦し紛れな言い訳やって
｢…あ、ほんとだね〜 私傘持って来るの忘れちゃった、笑｣
君は何も疑うことなく空を見て雨に濡れる心配をする。
Aさんが風邪引いて学校休むんは嫌やけど、
雨に濡らされたAさんはめちゃくちゃ綺麗なんやろな。
その長い髪の毛はブラウスにまとわりついて
きっと下着が透けて見えちゃうねん。
なんて、口が裂けても言えへんねんけどな。
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威｢そう言えばな、駅前に新しくドーナッツ屋さん出来たねんで？Aさん知っとった？｣
｢あ、最近出来た所だよね…いつも美味しそうな匂いしてるからいつか行ってみたいなと思ってた、！｣
威｢ほんま〜？なら今度放課後でも一緒に行かへん？ほら、ほんまは今日でもええんやけど雨降りそうやしさ｣
｢…あー、そうだね…！今日は雨降りそうだしまた今度…！｣
どこか気まずそうにしとるAさん
俺なんかまずいこと言った？
…それとも、一緒に行っちゃいけない理由でもあるん？
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作者名：湊 x他1人 | 作成日時：2022年6月5日 0時
