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大｢…あの人、誰｣
洸人が帰った後、彼は静かにそう言った。
｢…うん、前付き合ってた人だよ｣
大｢…ふーん、意外とあーゆう男らしい人が好みなんだ｣
｢…え？｣
大｢ガタイ良くて声も低くて、これぞ大人の漢 って感じ｣
…俺とは大違い
自信なさげに下を向きながらそう呟く彼
｢…何だろう、男らしい人が好きって言うわけではないと思う｣
大｢…え？｣
｢…だって、今私が好きな人は男らしいって言うよりは可愛い系だし…どうしてだろうってくらい自分に自信がないし｣
大｢…それ、俺？｣
｢…えーそこはAさん好きな人いたの？とかじゃないの？笑 ド直球すぎてびっくりしたよ笑｣
大｢俺はAさんが好きだよ｣
｢…え？｣
大｢好きじゃなかったらこんなに毎日Aさんに会いに来ないでしょ、普通｣
｢…じゃあ…私たち…両想いってこと、？｣
大｢Aさんの好きな人がちゃんと俺ならね｣
｢…あ、私の好きな人は…大夢くん…です、｣
大｢じゃあ、俺と付き合ってくれますか？｣
｢…はい、私で良ければ…ぜひ｣
大｢ほんと！？良かったーまじで振られるかと思った俺｣
｢なんでよ…笑 両想いだったじゃん笑｣
大｢なんかAさんの口から出る 両想い って可愛いね｣
｢なにそれ笑 意味わからない…笑｣
大｢なんかもう全部可愛い、Aさんの全部｣
｢…照れるからやめて、｣
大｢へーAさんって可愛いって言うと照れるんだ｣
そう言って私の顔を覗き込んでくる彼
｢…もう…そんな覗き込まないで、｣
大｢なんで？照れてるAさん見たいもん｣
｢…恥ずかしいから…やです、｣
大｢…ケチ｣
そう言って大夢くんは私の横にそっと座った。
大｢…俺、引っ越そうかな｣
｢…え？どこに？｣
大｢引っ越すって言っても隣の家だけど｣
｢…ふふ、もう既にほぼ同棲だけどね笑｣
大｢これからはおはようもここで一緒に言えるんだね｣
｢そうだね…おはようもおやすみも一緒に言おう、絶対｣
大｢俺ね、意外と遅くまで起きてるよ｣
｢…うん、知ってる。朝が苦手なことも｣
大｢今部屋散らかってるから色々片付けないとだなー｣
｢そうだね、この部屋あまり広くないしお互い物減らさないと｣
大｢あ、そう言えば｣
｢…ん？｣
大｢彼女になったんだし、｣
Aって呼んでいい？
耳元で聞こえたその声に
私の胸はドクンと高鳴った。
p.s. 西くんごめん
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作者名：湊 x他1人 | 作成日時：2022年6月5日 0時
