【ヒプノシスマイク】うさポリさんとの結婚生活【入間銃兎】 (ページ34)

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姉ちゃん…いや、悠(はる)ねぇは本当に優しかった
施設に入ったばかりの時に、1番に仲良くしてくれて、色々教えて貰って…

学校内でいじめられてた時も私を庇ってくれる正義感の強いひとだった。

私が中学2年になった時、悠ねぇは施設を出た、高校卒業したからだ。
…でも悠ねぇは誰にも言わずに出て行ったのだ。

夢はメイクアーティストになって、多くの人を幸せにしたいと言っていた。
あと、私が男子にいじめられていたというのもあり、｢私が男だったらあんたを守れるのに｣とよく呟いていたのを覚えてる。

悠ねぇは制服以外でスカートを履くことは少なかったが、私にはあんたは｢私の分まで可愛くなれるよ｣と言っていた。
その真剣な表情に私は｢悠ねぇの方が可愛いよ！肌も綺麗だし！…私には羨ましいくらいだよ！｣なんて言えずじまいでいなくなった…
もちろん連絡なんて取れずじまいだから今どこで暮らしてるかとか何してるのかなんて分からない。

もし、今私がヨコハマ(ここ)に暮らしているだなんて知ったらなんて言うだろう。間違いなく｢こんな危ないところでなく、私と中王区でくらそう！｣と言い出すだろう。だが、私にはもう心に決めている人がいるんだ。

本当は結婚のことも悠ねぇに伝えたかった。だけど、どこにいるかなんて分からなかったし…。
それにヒプノシスマイクも持ってる。
それは…もしかしたら私は悠ねぇに憧れていたのかもしれない…。正義感の強い悠ねぇに…

＊＊＊

『私は悠ねぇみたいに正義を貫ける人になりたい。銃兎さんみたいに強くなりたい。だけどそれは空回ってばっかでいつも足を引っ張っちゃう。そんな毎日だ。うさねぇやさまねぇ、りおねぇにも守られてばっかで…でも居心地が良くて…たまらなく好きなんだ。この場所を守りたい。たとえ、何が変わっても…』

はは、また弱音吐いちゃったね、ごめんね…と呟くように言ったらまたうさねぇに強く抱きしめられた。

｢貴女は十分に強いです。だけど、人に頼るのが相変わらず苦手なようだ。お前にとって私はなんですか？ただの姉か？…それとも…？｣

『違う！世界一大事な旦那さん…！』

｢フッ…上出来。A｣