第４０１話【結婚式前】 ページ49
香澄side
今日は結婚式。
私は控え室にいる。待っている間、私は色んなことを思い出していた。
藍くんと出会った時のこと。
出会った時はとても小さかった。
初恋の人。初恋の人と恋人になって、初めてのケンカ。今にして思えばそれも思い出。
初めてのキスはどきどきして、体中が心臓になったのかと思ったほどだ。
友達と夢を追いかけたこと。
春歌とは色んなところに行った。
ほとんどの時間を一緒に過ごした。
相談も沢山した。恋愛だったり、夢の話だったり。一緒にいることでお互い成長できた気がする。大切な友達。
お母さんとはずっと離れて暮らしていた。
藍くんと実家に行った時はお母さんは驚いていた。けど、幸せになってと言ってくれた。
色んな事があったけどいい思い出になった。
トントン
ノックの音。
「はい」
扉を開けて入ってきたのは藍くんだ。
夢「藍くん！…っすっごくかっこいいよ」
白いタキシードが良く似合う。
藍「…っ」
藍くんは顔を逸らした。
私は不安になった。
夢「藍くん？…もしかして、似合ってなかった？」
藍「いや…そうじゃなくて、想像してたよりもずっと綺麗だから驚いただけ」
藍くんは腰に手を当てながら、横目で私を見てきた。
藍「物凄く…綺麗だよ」
夢「…っ」
涙が溢れそうになるが我慢する。
藍「香澄と出会えて本当によかった。これからもずっと僕のそばにいてほしい」
夢「はい…もちろんです」
「準備できましたかー？そろそろでーす」
係の人の声が聞こえてきた。
控え室を出て扉の前に立った。
＿＿＿
続く (更新停止中)
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作者名：林檎 | 作成日時：2016年7月23日 12時
