にじゅうはち ページ28
・
「さねみ、朝ごはんできたよ!」
一人で料理を出来るようになったAが、猫と共に不死川を起こしに来る。
「おう…」
昨晩、散々悩んでいた不死川はあまり寝ていなかった。
瞼を擦りながら立ち上がり、前を歩くAに着いていく。
(こいつも、嫁に行ったらこんな風に旦那を起こしにいくんだろうなァ)
寂しいような、悔しいような気持ちに襲われる。
するといきなり、Aが振り返った。
「……見ちゃったんだ」
いつもよりほんの少し寂しげなAの笑顔に、不死川は目を見開く。
きっとあの手紙を___
「はなれたくないよ、本当は」
再び前を向いて、Aは歩き出す。
いつの間にか、こいつは「十六歳の少女」になっていたのだ。
年相応な表情とその言葉に、不死川はぼんやりとそう思う。
「でもね、さねみが、それが一番いいと思うのなら」
私は何も言えない。
そう言って、Aは居間の襖を開いた。
・
1454人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんこ - 完結おめでとうございます!すてきな世界ですね!無主ちゃんも口がたっしゃに……(おばあちゃんみたいですね)。新作見ました!面白いです! (2020年1月6日 18時) (レス) id: be5a9b4de5 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございます!まおうさん良い人で良かった! 実弥と夢主さん一緒にいられる結末で良かったです(*´ω`*)個人的に炭治郎も出てきてくれて嬉しかったです♪ (2019年12月18日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
カボスプレス(プロフ) - 優しい世界ですね...ホワホワしました。いたいのとんでけ のところで思わず一緒に泣いてしまって(*´-`*) ほかのお話も読みに行きます! (2019年11月16日 11時) (レス) id: dccf658439 (このIDを非表示/違反報告)
カズハ(プロフ) - 泣きました…不死川夫婦お幸せに…まおうさんにも幸せになってほしい… (2019年11月5日 19時) (レス) id: 082d86be6d (このIDを非表示/違反報告)
よる - 面白そうだなって読んでみたらあなたの新作読んでました笑笑。それにしても、婚約者ええやつやな… (2019年10月27日 22時) (レス) id: bbe87bcae1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年10月21日 17時