Cinq-cent-vingt-cinq ページ44
「サク・チェシタ、通過!!」
『どーも』
ノワールの審査は僕で最後
「ぐぬぅ....!」
大泉さん、歯軋りしてるなぁ...
すると
「要するに、スペシャリテを出してみろって事だろ
ならば....」
『...流石』
表の中
真っ先に動き始めたのは司で
「あの肉、油の量から...美味しく仕上げるには」
「...よし!」
漸く遠月メンバーも動き出して
その様子を見ていた
「フォルスきゅん〜」
『二人ともいつの間に』
「...あれが、お前の仮の場所か」
『聞いてないですね』
仮の場所って...
カーマさんと嘴汪さんも僕が通過もらう前に
シレッと合格もらっていたみたいで
司や後輩くん達の方を確認しながらこっちに来る
出来れば僕を抜きにして考えてもらいたい
「ま!、うまいと思うモン作ってみるわ!」
『僕も...』
「？」「どうしたのん?」
急に呟いた僕に
2人がこっちの方を向くけれど
『何か...っぽい道具持った方がいいんですかね』
「阿呆か」
『え？』
嘴汪さんに呆れられたけど
間違ってなくない？
『ノワールって、皆さん何かしらの特徴的な道具持ってるじゃありませんか』
「ﾁｯﾁｯﾁ、フォルスきゅんのあの真っ黒ナイフも十分だと思うわよん」
『あれ、先生作なんで』
人差し指を僕の目の前で振るカーマさん
たしかに、さっきノワール用のナイフを出した時は
少し周囲がざわついたけれど
それだけだ
「貴様の力は道具じゃない」
「そーそ、朝陽きゅんやフォルスきゅんは感覚が
力なんだから、ヘタに見栄はらない方がカッコいいの!」
『まぁ、そう言う事にしておきましょうか』
こうして落ち着いて話せるのは今が最後かな
丁度いいところで...
「第三の門、通過を許可する...
司瑛士!」
「タクミ・アルディーニ、通過」
「田所恵、通過」
「そして、幸平創真....
通過!」
やっぱり凄いや
みんなあっさりと合格してきた
『さて、そろそろ門開きそうですし
気合い入れますか』
「アラ、本気のフォルスきゅんが見れちゃう♪」
『そりゃ本気ですよ』
門の近くのサージェさんの方に足をうごかすと
後ろからそんな声がするけれど
にこりと、振り返る
真凪さんが地球上になかった皿を求めるように...
僕も、溺れないよう必死なんだからね
-ｷﾞｨｲ
第三の門も開いて
ようやく予選を終わらせてここまできた
そして
「あ、フォルスきゅん呼ばれてるわヨ」
『すみません、ちょっと抜けます』
いってらっしゃーいと見送られて
逸れた道の先にいたのはもちろん
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blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (
レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年10月27日 6時
