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Cinq-cent-vingt ページ39

「俺は司先輩と勝負を!!」

「まぁまぁ幸平いいじゃない」


ようやく審査が再開された第二の門
幸平が噛みつかないように、司はそのままさっきみたいに
コンビニの中に二人で入っていったし

僕もほかの出場者の事覚えるのを再開しようか


『そういや…リオに連絡しないと』


喧噪の中から少し離れて
スマホの数回の呼び出し音の後



“「もしもし、二位通過おめでとうございますわ」”

『まだ終わってない…って見てるの?』

“「ええ、爺も一緒に天守閣におります」”

『…はい?』




なんで天守閣、会場内に二人がいるんだ
すると


“「それより、どうかなさいまして?」”

『あ、あぁごめん…密猟者の件なんだけど…』


急かすような声に少しびっくりしたけど
司にバレたことや、竜胆から連絡がいくだろう事
現状の変更点を全部話した


“「なるほど、つまりフランスの方はAさんの同期生のお二人に任せてよろしい
と言うわけですわね」”

『あぁ、司にも速攻でバレたよ』

“「まぁそうなるとは思っておりました」”

『あはは…』


ピアス開けてまだ時間がたっていないから
ファーストつけっぱなしなんだよね
この期間中、結ぶのやめようか



すると



“「遠月の後輩の皆さんは受かりまして?」”

『っと…、丁度だ』


リオに言われて
審査台のランタービさんの方を見ると



「合格!」

「グラッツェ!」

「アンタも合格!」

「ありがとうございます」


タクミ君と田所さんの審査中で
これで知っている顔は全合格した

よかったねぇ、なんて思ったのも束の間で



“「第三の門、さっそく今回ならではの歪さが垣間見えますわよ」”

『なんで知ってんの、てかなんでリークしちゃうのさ』


ビックリした
本来、企業レベルの秘密だろうに
試練の内容をあっけらかんと教えてくれたリオ

しかも



“「だって、特等執行官の命なんですもの」”

『っていうと…薙切真凪さんの?』

“「ええ、お主の弟子には教えておくように、と」”


えぇ…



『…俺落ちると思われてる?』

“「とんでもありませんわ!」”


むしろ、とリオが続けようとしたとき



「さぁ!、合格者は集合しなさい!!
第二の門、開放よ!」



あ、やばい
もう審査おわったのか
ランタービさんの大きな声がする



『ごめんリオ、もう行かなくちゃ』

“「…えぇ、お気をつけて」”



何かを言いたそうな様子だったけれど
遅れて失格にでもされたら元も子もないから、と
電話を切って、合格者の後ろの方にそっと混ざると




「…」

「…」

「…」



第一の門で分かれたサージェさん達がいた

Cinq-cent-vingt-et-un→←Cinq-cent-dix-neuf



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blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月27日 6時

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