Quatre-cent-quatre-vingt-quatre ページ3
お目見えした十傑の屋台
『なぁなぁ黒翔君、アレなんて言うん？』
『ライブクッキングです
出来上がりの皿を提供するより、目の前で食材を焼いたりするので
料理が出来上がっていく興奮感を客に与えられる』
『おお…流石プロ』
コンロと調理台が三角形に並べられ
その真ん中にいるのは
幸平、黒木場君、タクミ君の三名
他にライブクッキングをやっている屋台はここにはないため
既に客寄せ効果は十分
『でも、半分あっこに人数裂いて
残り半分で提供やろ？
大丈夫なん？』
今までの彼らを知らない玖珂さんの質問は最も
しかし
『大丈夫ですよ
我が遠月学園のトップの10人の中にいるんですから』
『…総帥キャラ慣れたん？』
『違いますって』
ようやく彼らの試験も始まった
…頑張れ、アキラ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Rio side
「鈴木…講師……？」
「あー、だから鈴木じゃねえんだわ」
「『キミらさんざん探してたじゃん』」
受け入れられてませんわね、えりなさん
まぁ表のノワールの話、なかなかえぐいですからね…
実際はただの自由人集団ですが
えりなさんはアサヒさんのセンスでおかれた家具に
ﾋﾞｸﾘ、として
とにかく逃げようとしてるのが分かりやすい
そして、それに気づかないワケがないサイバさん
「サク」
「…っ!」
言われた通りに
ドア口、もっと言えばえりなさんの後ろに移動する
流石にツートップに挟まれてしまうと
さらに緊張感が増すようで
「『大丈夫、さっきも言ったろ？
乱暴するつもりはない
あのヒトの話聞いてやってよ』」
「話…？」
冷や汗を垂らすえりなさんに笑いかけると
「さて、そろそろ本題に入ろうか」
サイバさんが口を開き
えりなさんも身構える
ようやく話が進みましたわ
「…いくつか質問してもいいかしら
そもそもどうやって遠月の講師として
潜り込んだのです」
「『おっ、ビビってないね』」
「おだまりなさい」
「黙ってろサク」
「『ははっ、はーい』」
流石はえりなさん
切り替えの早いうえ、貫禄がみえますわ
怒られてしまいました
私のちゃちゃも気にせず
二人の話は続いていく
「身分や経歴を偽る手段は持ってるから
まぁちょいちょいっとね」
「では…ノワールたちに食戟を唆した理由は…？」
「あぁ、それは姫を試したんだよ」
「試した…ですって……？」
あら
えりなさん、ピクリと眉が動いていますわ
まぁ屈辱でしょうね
その後もサイバさんは饒舌に“試し”の
詳細を放していく
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blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (
レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年10月27日 6時
