10eme livre Mort de cuisinier

Quatre-cent-quarante-trois ページ10

さて、
詳細を決めた次の日


「へへっ!、ようやく叶いましたわ!!」

『全く体力おばけだねぇ…』



二つ並ぶ調理台に、三人の審査員
以前の選抜予選の会場に
今度は幸平君と僕が立っていた
流石第一席の食戟ってなると人多いね


『本当にいいの?、イタリアンがお題で』

「いいっすよ!
先輩方にもいっつもこうでしたしね!」

『良くやるわ』


そういうと
なーに作るっかなー!と楽しそうな幸平君

そういえば

僕あの時アサヒさんに幸平君はまだ負けた事がないって言っちゃったけど
考えてみれば他の元十傑に負け続けてるよね

何故だろう、と矛盾した頭を整理してみる
多分…


『精神的に折れるような負け方はした事がないから…かな』

「ん？、なんか言いました?」

『いや、なんでもないよ幸平君』

「てか君付けじゃなくて良いっすよ」

『おけ、じゃ幸平』


本当に彼のメンタルは強い
僕も見習わないと
けど


『今日は司達や、僕の友達多いからね
…勝たせてもらうよ』

「…ししっ!、望む所っす!!」



ﾄﾞｵｰﾝと、開始を告げるドラの音がなり
僕らは調理に取り掛かった


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Tsukasa side


“「勝者!、黒翔A!」”



「おっ!Aも勝ったかー!」

「あぁ、流石だね」



歓声が上がる観客席
その中でグッと片手を上げる黒いコックコート


「まぁ、彼奴もかなり腕を上げたのではないか」

「元十傑なら当然だし」

「…素直じゃねぇな」



勿論、俺達も見に来た
その結果はやっぱりAの勝利で


「くっそー!!!、黒翔センパイ!
また明日お願いしやす!」

『いや勘弁してよ…』

「なんでっすか!?」



下のステージじゃ
相変わらず幸平が再戦の申し込みをしていて
これでAも交代で幸平の相手やれるな!
なんて隣で竜胆が笑ってる


…けど


「ん？、どうした司？」

「いや…少しだけ違和感があって…」



連隊食戟の時にも何度かみたAの調理
…あんな感じだっただろうか?
まだ時間もそんなに経っていないから
メインの調理に慣れていないだけかな?




しかし



「黒翔もピアス開けたのだな」

「ん？、なんか知り合いに卒業祝いもらったって言ってたぜー?」



普段は髪を結んでいるからこそ
存在を主張する、二つのピアス



「…うーん」

「ははっ！なーに悩んでんだ司?」



Aのコックコートは黒いから
黒には見慣れている筈なのに
ピアスは慣れなくて


どうしても、違和感はゼロにはならなかった









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執着やりすぎてないか
心配になってきた…^^;
ファンの方すみません

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