10eme livre Mort de cuisinier

Quatre-cent-soixante-quatorze ページ42

『まぁ、軽口叩けるのも今のうちだけかもよ？』

「？」


アキラ達は
まだ十傑のハンデをしらないからね
不思議そうな顔になるのも無理はない



『ほらほら、僕も並ぶから向こうならびな』

「...ﾁ」



本人は問いただしたそうだったけれど
そろそろ行かないと本当に説明聞き逃しそうだから
背中を押せば、舌打ちされた

ひどいな


ーーーーーーー


‘‘「一学期期末試験において、
2年生は海、山、川の3コースに振り分けられました...」’’


整列した二年生の前に立ち
説明を始めるえりなちゃん


その後ろに立っていると
だんだん暑さと眠さがピークになりそうで



『...ふぁ』

「おいおい、大丈夫か？」

『アサヒさん色白のわりに元気ですよね』

「貧弱じゃ料理人やってられねーっての」



欠伸が溢れたところを横から小突かれた



「頼むぜ試験官」

『アサヒさんもでしょうが』



というか、目を離したらこの人海で遊ぶか幸平にちょっかいかけにいきそうだと思う



すると


‘‘「尚、私は3コースを回る事となりますので
学園の講師に監査役をお願いしています

鈴木講師、黒翔講師、どうぞ」’’


「おっ、出番かー」

『未だに講師呼びになれない...』



呼ばれたので前に出ると
えりなちゃんからメガホンを受け取ったアサヒさんが喋り出した



‘‘「やぁみんな!
普段は一年生の授業を持ってるから皆んなとは初対面だろうけど、講師の鈴木だ

こっちは俺のアシスタントの黒翔講師
宜しく」’’



あー、幸平の顔面白いなぁ
遠目に観察していてもよくわかる
僕らが担当とは思わなかったんだろ

アサヒさんのテンションの高さ、顔面の良さを使ったキメ顔の喋り方の効果は抜群で




「え、かっこいい!」

「てゆーか若ーい!!!」




掌握術は流石だねぇ...
女の子きゃあきゃあ言ってるよ
この後がどうなるかだけど


そして、いよいよ試験の話に移り始める



‘‘「さーて!
海コースの皆にやってもらうのは、ズバリ、
海の家の経営だ!

このビーチに並ぶ店舗を特別にお借りした
今日から三日間、10人のチームに分かれて海の家の営業をしてもらう...

合格条件は....Aパース!」’’



おい、どうするんですかこの空気



突然メガホンを渡してきたアサヒさん
急に変えるからみんな固まっちゃったじゃないか

もう、と一息ついてさっさと説明始めようと喋り出す


‘‘『えーと....監査役の黒翔です
達成条件は

明後日の19時までに、売り上げ300万』’’



「「「「「ﾊｧ!?」」」」」



おー、良い反応
少し焦りの声が多いかな

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