10eme livre Mort de cuisinier

Quatre-cent-soixante-douze ページ40

(ちょいとコラボ注意)


『黒...君、...翔君』



誰かの声が聞こえてくる
あれ、僕何やってたんだっけ？


あー、そうだ
確か昨日も先生にボコボコにされたんだった
アサヒさんのクロスナイブスもコピーしないといけないし


やる事多いなぁ



うだうだと頭の中でそんな事を考えていた時



『はよ起きんと、強面オッサンに電話かけるで』

『...絶対うるさそう』




最強の目覚ましで頭が完全に覚醒した



『....車の運転静かで寝やすいです』

『はは、そうなん？
でもそろそろ着くんやしな

頭の覚醒には最低でも３時間前に起きろって言うやん？』



ケラケラと流暢な関西弁で話してくるのは
以前ちょっと意外な所でお友達になった玖珂さん

頼みたい事もあって来てもらっていて
今日僕も遠月に帰ると言ったら
せっかくだから、って先生の拠点から送ってもらっていたんだった



『にしても...
学生さん相手になかなかハードル高い試験するんやね』

『そうですか？』

『いやー、なかなか10人スタッフで300万て厳しない？』

『うーん....
三年になったらもっとハードル上がりますよ？』

『ほーん、ならお土産でいくつか買うてこかな』

『金ヅルは喜ばれると思うのでぜひ』

『コラ』



オブラートや、と言われてお互いに少し笑う

でも言ってる事は間違いないんだけどね
＋十傑いるし、ここ

だんだん会場の海が見えて来た
試験官の招集は少し早いからまだあまり人はいなくて
白い砂浜に遠月の調査員の黒服がなんとも言えない光景を作り出している



『あ、ここで大丈夫です』

『ん』



ゆっくりと音を立てて
玖珂さんの車が路肩に停車した



『ありがとうございました』

『どういたしまして
試験開始は何時なん？』

『11:00ですね』

『そか、ならボクもちょいと車で仮眠しよ』

『安室さんにもよろしくお伝えください』

『はいよー
悪だくみの方も頑張りや』


じゃ、おやすみと
車を離れて砂浜に向かうと
寄ってきたのは



「黒翔さん」

『あ、えりなちゃん
おつかれ様』




うちの総帥さん



「堂島さんからのお仕事はいかがでしょう」

『うーん、ポカでさ
ただの模倣犯だった』



遠月をちょっと離れる時堂島さんからのお仕事、って言うのを覚えていたのか
えりなちゃんは堂島さんに聞いたらしい


すると、向こうもえりなちゃんには教えとくべきか
と思ったのか知らないけれど
僕が探しているノワールがいる、と言うところまでは教えたとメールが来た

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