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Quatre-cent-soixante-sept ページ35

『あー、でも
もしかしたら僕ちょくちょく海外行くかも』

「?…仕事か?」

『ノワールで気になる事があるんだ』



多分、アサヒさんは一学期末までしかここにはいないだろう

僕は残る予定なんだけれど
どうしても少しは外に出る機会も増える
早めに意識に浸透させておいて
いざと言うときにスムーズに動けるように


すると



「…A」

『ん?』



目の前のアキラが
言いづらそうに僕の名前を呼ぶ



「……はっきり言うぞ
幸平を含む十傑の何人かは、今回のノワールとやらの件でお前を疑ってる」

『僕が連隊食戟の前…十傑が探しても見つからないところにいたから?』

「…あぁ、」



まぁ、ほぼ間違っちゃいない
協力するとか唆したとか疑われる以前に
僕ノワール本人だしね


『アキラは?』

「いや、実際にお前が何をしてたのかを知っているのは十傑の中じゃ俺だけだしな」



ならよかったけど
そうだなぁ…



『多分、これから荒れるよ』

「…は?」



アキラが僕を疑わないのはわかっているから
少しだけ甘えさせてもらおうか


…ごめん


『じゃ、飲み終わったし
僕もう寝るね』

「おい!」


話を強制的に終わらせて
立ち上がった僕の腕をアキラが掴む



「また、今度は何を隠してんだ…A!!」

『…うーん』



ギリギリ、と音が立てられる程の力の強さ
僕の事を心配してくれているんだろう、というのは
わかるんだけど



『僕は、遠月の事しか考えてないよ』


へらり、と安心してもらえるように笑って
ゆっくりとアキラの手を解くと
自分の部屋に戻った


ーーーーーーーーーーーーーーーーー
Hayama side


パタリ、と閉まったドア


「…ったく、」


グシャリ、と前髪を手で掴む
薊政権の時みたいに勝手に動くような真似してないってのは多少いい方向に転がったんだろうが、



「あの言い方じゃ
何か知ってるって事じゃねぇか…」



間違いなく、
Aは俺ら十傑が知らない事を知っていて
それをこちらに明かすつもりはない、と


仕方ない



「喋らねえなら
外堀から埋めてくぞ、A」



お前言ったよな
勝手に身を引くな、と

なら
兄、が笑っていられるように
俺が動くのは構わないって事だ



ーーーーーーーーーーーーーーーー
Side you

次の日


『…ハァ』


ざわざわ、と騒がしい一つの部屋
えりなちゃんの執務室


なぜかと言うと


「す、鈴木…講師……っ!!!」

「えりな姫
チータラ髪に付いてたぜ」


少女漫画が好きとは教えたけどさぁ

アサヒさん
そのアプローチえりなちゃんじゃなかったら
通じませんよ…

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柃。(プロフ) - blu (蒼)さん» コメントの癖がwww久我かな?それとも美作かな?w返信ありがとうございましたm(_ _)m (2021年8月24日 10時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 柃。さん» 「チョリチョリチョリーッス!、どうもー!!、ほんっとあの人厄介事持ってくるよねぇ!」 (2021年8月24日 3時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - すごく面白いですwシリアスの濃さもちょうどよくていいです!これからも更新頑張ってくださいね (2021年8月23日 22時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「ようやく我が煌家の力を示す時が来たのだ…!」 (2021年7月18日 19時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編、おめでとうございます!これからも応援してます! (2021年7月17日 20時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年7月16日 21時

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