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Quatre-cent-soixante-trois ページ31

『堂島さん、申し訳ないのですが
幸平と田所さんお願いしてもいいでしょうか』


気絶した幸平をそのまま堂島さんに預ける


「構わないが、先ほどのものは…」

『あはは…』



やらかしたな

どうやら周りまで少し影響してしまったようで
難しい顔になっている堂島さんに苦笑いしか返すことが出来ない



すると



「A、早くこい!」

『あ、はい!
それじゃ』

「…」


様子を見ていたのだろうか
アサヒさんが呼び寄せてくれたので
今回はお言葉に甘えて、堂島さんに挨拶をすませ


えりなちゃんを抱えたアサヒさんの後を追いかけた


ーーーー

えりなちゃんがまだ目覚めないのをいいことに
少し自由に話をさせてもらう



『怪しまれたなぁ…』

「クク、それはアイツらが何とかするさ」

『え、』

「わざとサクが出た事を流せば
お前自由に此処慣れられるだろ?」



なるほど
とことん自由な人かと思っていたけれど
一応、僕の事情を考えてはいてくれたらしい


『ええ、なぜかサクの事調べられたみたいなので
相手は僕がするように、と作戦どうりです』

「言っとくけど俺らじゃねえからな」

『分かってますよ』



僕の情報隠してくれていたのリオだからね、と自分自身を納得させると



「そういや、えりな姫って今までの恋愛は?」

『…それを僕から聞きますか』

「悪い悪い
そう拗ねんな」

僕もロクに恋愛経験なんて物はないって事を
この人は知ってるだろ

そう言えば、
意地悪そうに笑われる


アサヒさんの目的は
えりなちゃんを手に入れる事

最初はオーソドックスに落とす、って
作戦を決めた時から話していたけれど
少し、疑念が残るから
一つアドバイスしておこうか



『えりなちゃん、
多分恐ろしいほどそういうものに耐性ないと思いますよ
僕の揶揄いにもすぐに真っ赤になりますから』

「なーるほど、…っと」




丁度キリのいいところでえりなちゃんが目覚めたようで
起きる所なのか、瞼がピクリと動き




「ん…っ?」





もぞり、と身じろぎしたので
少しだけ気配を隠すと
アサヒさんの視線がえりなちゃんを見下ろす



「お目覚めかな、
えりな姫」

「これは…っどういう…!?」




「俺は君を娶る」



今のトコ順調だ

ーーーー


「Aさん」

『あ、リオ』




えりなちゃんとアサヒさんを保健室まであんないして、
先に調理室に向かう途中、
ちょうど反対側からリオが来た


誰も近くにいないのを確認すると



『誰?』

「あの爺ですわ」

『なるほどね』



また先生の無茶振りって事が分かっただけ良しとしよう

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柃。(プロフ) - blu (蒼)さん» コメントの癖がwww久我かな?それとも美作かな?w返信ありがとうございましたm(_ _)m (2021年8月24日 10時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 柃。さん» 「チョリチョリチョリーッス!、どうもー!!、ほんっとあの人厄介事持ってくるよねぇ!」 (2021年8月24日 3時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - すごく面白いですwシリアスの濃さもちょうどよくていいです!これからも更新頑張ってくださいね (2021年8月23日 22時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「ようやく我が煌家の力を示す時が来たのだ…!」 (2021年7月18日 19時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編、おめでとうございます!これからも応援してます! (2021年7月17日 20時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年7月16日 21時

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