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Quatre-cent-cinquante-neuf ページ27

Side you


目の前にはわいわいとお菓子パーティーで盛り上がる生徒たち


「相手の子待ってるって
絶対それーー!!!」


+アサヒさん


『まぁいいか、』


思わずやれやれ、と笑ってしまう


この授業のスケジュールは少し楽だし
他の教授と違って
生徒と歳の近いお兄さん気分で受けられるのは
また違った意味でやる気を引き出すのにも最適だろう



すると



“「黒翔講師、至急総帥室まで」”




校内放送で呼び出された



「おー、A呼び出しか?」



もちろんその場の生徒達も聞いているし
アサヒさんががっつり名前で呼んじゃうものだから




「やっぱり兄弟なんじゃん!?」

「イケメン兄弟〜」



うん、否定するのも面倒くさくなってきた



『僕抜けますけど
授業やっといてくださいね、兄さん』



はいよー、なんて気の抜けた声と
いくつもの生徒の目線を感じつつ

調理室を後にした


『あれ、幸平に田所さん?』


丁度二人を見かけたけれど
今は呼び出しに急ごう


ーーー



『失礼します、っておやまぁ』



ノックをしてえりなちゃんがいるであろう部屋に入ると…そこにいたのは



「授業中申し訳ありません」

『今日は僕主任じゃないから大丈夫、
それと、なぜ堂島さんもこちらに?』

「先に、生徒よりも君らに耳に入れておくべきかと
思ってな
“サイバ”、についての情報だ」


十傑の彼らがいくら探しても見つけられなかったサイバさんに関する話、
…やっぱり城一郎さんからだと回るの早かったか


「…ッ!」

『伺いましょう』



後手に回った時点で、少し遅いんだけどね


その後、堂島シェフが語ったのは
僕がアサヒさんから教えてもらった過去の話の一部と、先日のNYでの話

どうやらあの場にいた一人が堂島さんに連絡を入れたみたいだった


「ここからが本題だ…

才波朝陽の掲げる野望
その第一段階は…
十傑第一席を手にした、しかも城一郎の血を引く子を
その手で倒すことー!!」


まぁ間違っちゃいない
僕と会った時からアサヒさんは幸平に対して
大分嫉妬してたからね



けれど、えりなちゃんにとっては心配だったようで



「…出ない、幸平君!!」

『あっ!』




バタバタと部屋を後にしてしまった




「…さて、黒翔君」

『なんでしょう』

「十傑をいつでも補佐できる君に、もう一つ知っていて欲しい事がある」

『はい』



多分、堂島シェフが今日やってきたのは
アサヒさんに関する情報を知らせる為、
これ以上何かあるんだろうか?



「実は…脅威となるのは
才波朝陽だけではないかもしれない」

『…』


紅茶咽せそうになった

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柃。(プロフ) - blu (蒼)さん» コメントの癖がwww久我かな?それとも美作かな?w返信ありがとうございましたm(_ _)m (2021年8月24日 10時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 柃。さん» 「チョリチョリチョリーッス!、どうもー!!、ほんっとあの人厄介事持ってくるよねぇ!」 (2021年8月24日 3時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - すごく面白いですwシリアスの濃さもちょうどよくていいです!これからも更新頑張ってくださいね (2021年8月23日 22時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「ようやく我が煌家の力を示す時が来たのだ…!」 (2021年7月18日 19時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編、おめでとうございます!これからも応援してます! (2021年7月17日 20時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年7月16日 21時

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