検索窓
今日:24 hit、昨日:1 hit、合計:32,214 hit

Quatre-cent-cinquante-huit ページ26

「血がつながった家族、
それが何より大事って事は俺らが一番わかってんだろ、A」

『それは否定しないよ、正直俺もビックリしてる』



今のアキラの心情的には
僕の事を気にして
兄弟、という立場をアサヒさんに返そうって感じかな

けれど、本当のことを言えないとはいえ
僕にとってはアキラも潤さんもアサヒさんも
皆大事だ



『この10数年間、
血のつながった家族よりも
ずっと一緒に過ごして勉強してきた汐見ゼミ

例え僕らが本物の家族で兄弟じゃないとしても
別に本物が一つだけ、なんて誰が決めた?』

「…ッ」



僕の言葉に息をのむアキラ
確かにアサヒさんの言う通りわかりやすいな

固まっている弟に近寄ると
頭に手を乗せる




『お前も、本物の
僕の家族だよ
勝手に遠慮して身を引こうとかしないの』

「…」




別に偽物が本物になれない、なんてことはないからね



すると





『え、泣いてる?』

「うるせぇ!」



僕の手を外して、背を向けるアキラ




『後輩君たちの世代じゃ、クールとか言われてるけど
案外表情豊かだよね、お前』

「早く戻るぞ」

『はいはい』




もう大丈夫そうだ


ーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の日




「おはよう

今日から子の調理実習を受け持つことになった
臨時講師の…あーーー

鈴木だ、
どうぞよろしく」


にこやかに笑顔を浮かべるアサヒさん


「えっ!?カッコイイ!!」


勿論女子生徒の反応は若い子らしいもの



「そして副講師に
黒翔講師もつくから」




その言葉に
生徒全員がバッと僕の方を見る

そして聞こえてくるのは



「昨日確か二人で…」

「なんか、兄弟って…」

『(わーお)』



情報誌入れるの早くない?
ひそひそ、と小声で話している


しばらくすると
生徒のうちの一人が我慢できなくなったのか



「先生!
お二人はご兄弟なのですか!!」



ついに、質問してきた



『それは休み時間にー』



とりあえず授業しないと、と
話をそらそうとしたんだけど



「お前らさ、
チータラ、ってしってるか?」

『……鈴木講師、』



この人マジで大丈夫なんだろうか、と
心配になった


ーーーーーーーーーーーーー
Side Tadokoro



「“サイバ”、なぁー…」

「創真君、大丈夫?」



才波シェフと電話が一瞬つながって
あれからなーんも情報が得られず
みんな歯痒そう…




「でもサイバって人
どんな人なんだろうね…?」


「まーおやじはいつも肝心な事言い忘れてたり
すっっからなー」



話しつつ廊下を歩いていると


「…ん?
なんか騒がしいな」



調理室の前を通りかかった

Quatre-cent-cinquante-neuf→←Quatre-cent-cinquante-sept



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
91人がお気に入り
設定タグ:食戟のソーマ , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

柃。(プロフ) - blu (蒼)さん» コメントの癖がwww久我かな?それとも美作かな?w返信ありがとうございましたm(_ _)m (2021年8月24日 10時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 柃。さん» 「チョリチョリチョリーッス!、どうもー!!、ほんっとあの人厄介事持ってくるよねぇ!」 (2021年8月24日 3時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - すごく面白いですwシリアスの濃さもちょうどよくていいです!これからも更新頑張ってくださいね (2021年8月23日 22時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「ようやく我が煌家の力を示す時が来たのだ…!」 (2021年7月18日 19時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編、おめでとうございます!これからも応援してます! (2021年7月17日 20時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年7月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。