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Quatre-cent-cinquante-trois ページ21

Side you


「んじゃ、サクっと終わらせてくるわ」

『…』


城一郎さんとの試合前
いつもの調子で明るく話しかけて来たアサヒさんだけど
どうも、空回りしているように見えて


「どうした?」


コックコートの服の裾をつかんで引き留める



何を言うべきか、
試合前に集中している人にヘタな言葉はいえない
何とか頭を動かして、ようやく出た言葉といえば




『終わったら…チータラ買いに行きましょう』

「!」



変な事しか言えなかったけど
アサヒさんは、僕の言葉にキョトンと目を開いたあと



「っは!」

『わ』



ぐしゃぐしゃと頭を撫でられた



『ちょ、!?』

「A」



その声は、さっきとは違っていて





「行ってくる」




『はい』




どうやら何とか、いつもの調子に戻せたらしい


ーーーー



会場にライトが灯る
アメリカの美食家が立ち並ぶ中

調理台に立つ
二人の白いコックコートと黒いコックコートをみて
少しだけ、二人の間に壁が見えた




すると




城一郎さんがスマホを取り出したと思ったら




「おう創真か」


スマホを取り出した城一郎さん
どうやら相手は幸平らしい

その後もいくつか話した後



「あぁ…知ってる


ソイツはな、俺のーーー
もう一人の息子なんだわ」



やっぱり、後輩君たちはアサヒさんの名前に行きついているようで



そして



「しっかしお前もタイミングよく電話してきやがるなぁ…
へっへっへ

わりーな創真、もう切るわ
コッチも取り込んでてよ」



少し強制的に電話を切り



「さぁはじめるか
サイバさんよぉ…!!」



二人の勝負が幕を開けた


ーーーー


「嘘だ…!」

「まさか…!、そんな事…!」

『…』


アサヒさんは裏の人
今まで表舞台に立ったことはなかったから
美食家の人たちにとっては信じられないだろう


けれど




JOE-サイバ
0-5





「俺の勝ちだ、ジョウイチロー」




勝負の結果は勿論アサヒさんの勝利




そのままクルリと背を向けて
ステージを降りてくるアサヒさんの後ろについて



「行くぞ、」

『はい』



美食家の方々の視線を感じつつ
会場を後にした


ーーーーーー



『お疲れ様です』

「おう、これで上位互換を手に入れた」


日本に向かう飛行機の中
これで後はBLUEを迎えるのみ



「…」


さっきから窓の外を見て動かないアサヒさん
流石に色々複雑なんだろうか、と
思っていたけれど



「そういや、コピーできるようになったか?」
 
『三割でしょうか』



向こうから話を変えて来た
今は合わせておこうか

でも



目が笑ってませんよ、アサヒさん

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柃。(プロフ) - blu (蒼)さん» コメントの癖がwww久我かな?それとも美作かな?w返信ありがとうございましたm(_ _)m (2021年8月24日 10時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 柃。さん» 「チョリチョリチョリーッス!、どうもー!!、ほんっとあの人厄介事持ってくるよねぇ!」 (2021年8月24日 3時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - すごく面白いですwシリアスの濃さもちょうどよくていいです!これからも更新頑張ってくださいね (2021年8月23日 22時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「ようやく我が煌家の力を示す時が来たのだ…!」 (2021年7月18日 19時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編、おめでとうございます!これからも応援してます! (2021年7月17日 20時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年7月16日 21時

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