検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:32,200 hit

Quatre-cent-trante-six ページ3

「ま!
他の奴らにどう言われようがしらねぇけど
少なくとも俺にお前は必要なんだからさ
義弟クン?」

『わかってますよ』


そのままいくつか皿を仕上げていくと


「そういや、今日この後
お前の行きたいとこって…」


今度はアサヒさんから話を振ってきた



『えぇ、
先日アサヒさんが過去を話してくれたんですから、僕も話そうかと思いまして』



付いてきてくれますか?と
聞くと


「んじゃ、さっさと終わらすか」

『え、はやっ?!』

「ほらほら!
100%ださねぇと置いてくぜ?」



さらにスピード上げられた



ーーーーーー


僕ら二人の皿で
倒れた人の山を作った後

また呼ぶからの〜と、雇用主さんのお見送りの言葉と共にやって来たのは…フランスのとある街



「っはー、体いてぇ」

『電車にタクシー、お疲れ様でした』



運転手に料金を払おうとすると


「alors, il y a seul une maison vacante」
(この先は空き家が一軒あるだけだよ)


そんな言葉が飛んできて


『D’accord je veux aller ca』
(うん、そこに行きたいんだ)



ありがとう、と
歩き出すと隣にアサヒさんもついて来てくれる



「A、ここって…」




『BLUEの前に来たかったんです』




ようやく見えて来た



ーーーーーーーーーーーーーー
Asahi side


Aの案内で見えて来たのは
手入れはされたものの、古い一軒家で



『あ、こっちです』

「おう」


中に入れば
慣れたようにコイツは進んでいく


『埃っぽいのと、足元気をつけて下さいね』

「レストランか?」



そして卓が並ぶホールみたいな部屋に入ると



「…花だらけだな」


一つの卓に二人の男女が映る写真が立てられ
その前にはいくつもの花束



『僕もノワールになった後に知ったんですけど…ここの街の方々、本当に優しいんです

両親がいなくなった後もこうして
この場を残してくれて、裏にお墓も立ててくれて
息子だって言ったら、いつでも待ってるよって
暖かい言葉をくれました』



Aはその写真に手を合わせると



『僕はここで生まれて…
両親は、ここで小さなレストランをやってたんです』

「…おう」



昨日の俺のように、ゆっくり喋り出した


父親の調理をみたり
母親から目利きを教わったり

そして、事故に巻き込まれた


『…こんな感じですかね、
たいして面白くもないんですが』

「そんな事はねーよ
けど、大事な場所になんで俺連れて来たんだ

オッサンでもよかったろ」




すると



『うまく言えないんですが…
アサヒさんなら話せるって思ったので』

「!」



ほんとにコイツは…

Quatre-cent-trante-sept→←Quatre-cent-trante-cinq



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
91人がお気に入り
設定タグ:食戟のソーマ , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

柃。(プロフ) - blu (蒼)さん» コメントの癖がwww久我かな?それとも美作かな?w返信ありがとうございましたm(_ _)m (2021年8月24日 10時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 柃。さん» 「チョリチョリチョリーッス!、どうもー!!、ほんっとあの人厄介事持ってくるよねぇ!」 (2021年8月24日 3時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - すごく面白いですwシリアスの濃さもちょうどよくていいです!これからも更新頑張ってくださいね (2021年8月23日 22時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「ようやく我が煌家の力を示す時が来たのだ…!」 (2021年7月18日 19時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編、おめでとうございます!これからも応援してます! (2021年7月17日 20時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年7月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。