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Quatre-cent-cinquante-et-un ページ19

アマゾンから飛行機を乗り継いでNY
自然の中からビル街にやって来たからか
気温の差や雰囲気の違いが顕著に感じる



「よ、A」

『お疲れ様です、アサヒさん』



事前の打ち合わせ通りにアサヒさんと合流して
一方で遠月の方は、と言うと


『リオから、十傑メンバーが出張にでた、と連絡来ました』

「あぁ、俺も夕之介から連絡もらってるよ」



例の…試しが始まっているんだろう
大丈夫かな、と元凶の僕が心配してしまうけれど
後はもう任せるって決めたからね

後輩達を信じることにしよう



『今日この後どうします?』

「お前、時差ボケは?」

「来るまでに体感時間合わせて睡眠取ってきたんで
多分大丈夫です」

「んじゃ、ちょっと行くか!」

『?』



ついて来い、と言われて空港を出た


ーーーーーーー


途中の花屋さんでいくつか鼻を選んで花束を繕い
アサヒさんの案内でやって来たのは


『ここ…』

「ま、お前が話して俺が話さねえってのもな」

『お母さんですか?』

「あぁ」


集合墓地、というんだろうか
いくつかの墓石が並ぶ一つに
おそらく本当の苗字なんだろう
アサヒさんのお母さんの名前が書いてある



…やっぱり




『僕も挨拶させて頂いてもよろしいですか?』

「…おー」


此処は日本じゃないけれど
両手を合わせて目を閉じる



『(初めてお会いした方にこんな事言うのもおこがましいのですが
……必ず、引き会わせますから
どうか、安心なさってください)』


ーーーーー



暫くアサヒさんのお母さんの元で過ごした後




「JOE!!」

「もっともすぐれた料理人!」




「…」

『大丈夫ですか?』

「…」



ホテルで行われているパーティー会場にやって来た
其処では一人の料理人がライブクッキングを行っていて
さっきからアサヒさんの表情が硬い


「ほーら、食ってくれ」



幸平の父親、才波城一郎さん
遠月第二席で世界的にも有名な
流浪の料理人


十何年ぶりにあったからだろう
今のアサヒさんの中で城一郎さんへの感情は憧れから少しだけ変貌してしまっている

恨みがましい、という雰囲気が体中から染み出ているからね


うーん…



『アサヒさん』

「…ッ」


その手を握ると、緊張なのか…恨みなのかガッチガチにこわばっていて



『大丈夫、大丈夫』

「…」

『一応、僕もいるんですから』

「…あぁ」

『早く終わらせて、日本に帰りましょう』

「そうだな」



ゆっくりとマッサージをしていると
段々と力が抜けてきて



「仮面被ってろ、サク」

『…御武運を』



ゆっくりと
城一郎さんの方へと歩き出した

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柃。(プロフ) - blu (蒼)さん» コメントの癖がwww久我かな?それとも美作かな?w返信ありがとうございましたm(_ _)m (2021年8月24日 10時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 柃。さん» 「チョリチョリチョリーッス!、どうもー!!、ほんっとあの人厄介事持ってくるよねぇ!」 (2021年8月24日 3時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
柃。(プロフ) - すごく面白いですwシリアスの濃さもちょうどよくていいです!これからも更新頑張ってくださいね (2021年8月23日 22時) (レス) id: 70c717cb52 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「ようやく我が煌家の力を示す時が来たのだ…!」 (2021年7月18日 19時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編、おめでとうございます!これからも応援してます! (2021年7月17日 20時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年7月16日 21時

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