10eme livre Mort de cuisinier

Quatre-cent-quarante-sept!! ページ14

例年とアキラ達の世代、


『逸材が多いなぁ、と思っていたら…
わざとでしたか』


仙左衛門さんとかよく玉の世代!って言ってたからね
…たまたまだと思ってたよ


「やはり気付いておったか」

『選抜であたりをつけ、連隊食戟で確信を得たって感じですね』



すると、



「それでも、我々にはきっかけが必要だったんだ」

『スカウトなんて滅多に聞かない遠月がここまでなさった理由、教えていただいても？』

「その為に呼んだのからな…
そもそも、薙切の子が遠月にいる事自体異例なんだ」



宗衞さんが喋り出した



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Rio side


「漸く知らされたようですわよ」

“「ﾌﾝ…ま、あのヘタレがノワールって知った時の顔が見ものだな!」”

「全く…」


意地悪い笑い方をするこの男にため息がでる

先程Aさんにお会いしたくて汐見ゼミに足を運んだ際、汐見教授からは進路の事で今はいない、との事だった

多分、近しい人に明かして協力を得よう
と薙切家が判断し、白羽の矢が立ったのがAさんなのでしょうね


「まぁ私も、なぜえりなさんが遠月にいるのか、とは思っておりましたが」

“「…ｯﾁ」”

「舌打ちしない」



彼女の料理の腕を否定するわけじゃない
しかし、名家だからこそ通じる当たり前が彼女にはなくて、違和感を感じていた


「将来家の事を背負う立場なら、自家の庭でしか生活させない、なんて事あり得ませんわ｡
見聞が広まりませんもの」

“「WGOの特等執行官は滅多に食べ物を口にしねぇ、って話だからな」”

「“諸君らの99%は残りの1%を磨く為の捨て石である”…、ふふっ」


日本にいない私達だからこそ調べやすかった


「随分身勝手をなさったようで、
ま、人間味があるのでしょうね」

“「その世代の他人からしたらたまったもんじゃねぇよ」”

「あなた、遠月嫌いすぎません?」

“「神の舌に振り回されてる癖に、
食の魔王なんてドヤ顔してるのは気にくわねぇな」”

「まぁ、可愛い悩みだとは思いますわ」



実は勝手に役目を与えられた当て馬だった、なんてね



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Side you



『そういう事でしたか、』


ノワールの時に見た資料に
神の舌の持ち主は悲惨な運命を辿る、って書いてあった

味オンチの僕からしたら
細かい味の調整ができて、必要な食材がわかるのに何故？と思っていたんだけれど…


『味を理解しすぎる、というのも大変なんですね』

「君は…そうか」


僕が少し後ろにいるとしたならば

彼女はみんなより少し前
正反対の位置にいるらしい

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