Quatre-cent-vingt-neuf ページ44
「フォルスきゅーーーん!!!」
『わぁ、お久しぶりですカーマさん』
先生の拠点について
アサヒさんがドアを開けた瞬間
大きなオネェさんに抱きしめられました
「ちょーっと見ない間にさらにイケメンになってもう!」
『…ありがとうございます？』
本来なら僕の目の前にはアサヒさんがいた筈なんだろうけど、
流石の反射神経というべきか、察知能力というべきか
「カーマお前、ドアの前でスタンばってたろ!」
「当然ヨ!」
ドアを開けた瞬間、
スッと横に逸れたんだよねぇ…
『皆さんは中ですか?』
「えぇ!、お引越しの準備中よん♪」
玄関で早速わちゃわちゃやりつつ
さ、ドーゾ？とカーマさんに案内してもらい
見慣れた廊下を進むと
「遅いぞフォルス、運ぶのを手伝え!」
「まぁまぁ、フォルス君は今しがた到着したばかりだろ?」
『サージェさんに夕之介さん、
觜汪さんに挨拶したらすぐ行きます!』
やはり暫く滞在するから荷物の移動も多い
大きな段ボールを運ぶ二人の横を通り抜けて…
「…きたか」
『觜汪さん、お久しぶりで…ﾑｸﾞｯ』
いきなり飲まされたのは
多分漢方系かな
「小柴胡湯だ…」
『風邪予防のやつじゃないですか』
小柴胡湯
いくつか飲み合わせや
服用において注意をしなければいけない漢方薬ではあるけれど
七種類の漢方を使って服用し
胃腸や肝臓働きのサポートを促し、
また、体の免疫機能を調整してくれる
多分1番にコレを選んでくれた理由は…
「…体の疲れがとれる」
『えぇ、ちょっと時差ボケの頭がスッキリしてきました』
多分前の連帯食戟の時から調べて
僕用にちょっと工夫してくれたんだろうな
『これ、七種類じゃありませんよね？』
「小柴胡湯、だ」
『小柴胡湯に芍薬使わないでしょう』
「…」
黙り込んでしまった
すると、ずっと後ろにいたアサヒさんが
「おーい、大の大人が日本の高校生に照れてんじゃねーよ!」
なんて茶々を入れるんだから、
プイッとそっぽをむく觜汪さん
随分可愛いらしい反応するんだな
『調合、ありがとうございます』
「…ﾌﾝ」
とりあえず、まずはサージェさん達の手伝いに行こう
ーーーーーーーー
そして夜
「出来たわヨ〜」
『うわ豪華』
「フォルスきゅんの到着お祝いですもの!」
今日の夕食の担当はカーマさんだったようで
綺麗に盛り付けられた皿の数々がテーブルに並んでる
「フォルスきゅん用に、ちゃーんと香りや風味はバッチリよん!」
『やった、』
「さぁさ、乾杯しましョ!」
ｶﾁﾝ、とグラスのぶつかる小気味良い音がした
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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます！これからﾜｸﾜｸして待ってます！ (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年4月26日 2時
