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Quatre-cent-vingt ページ35

『終わったねぇ、ようやく』

「…」

『どうした?』



無言で歩いてくるアキラ
なんか様子が変だな、とぼんやりしていると




-ゴンッ



『い゛っ!!』



げんこつが落ちて来た事で
思わずしゃがみこんでしまう




『…いってぇ』

「ったく、お前はいつから幸平並みに無茶振りするようになった」

『は?』



なにか怒らせたのか
不満そうな顔をされても
思い当たる節がない




すると





「幸平達が負けたら汐見ゼミを辞める
潤の前で同じことが言えんのか?」

『あー…』




そう言えばすっかり忘れてたんだけど
司に言われて汐見ゼミかけたんだっけ

アキラは何処から聞いたのか
その時の事を言ってるんだ




『ちょっと司に言われちゃってさ
断ると勝負しなさそうだったし、ごめん』

「…潤にも連絡済みだからな」

『は!?』





いや…帰ったら張り手は覚悟していたけど
プラスして潤さんからもげんこつ覚悟しておかないといけなさそう


うわぁ、と頭を抱えていると



「今まで相談しなかった分と、心配かけた分
きっちり説教受けろ」

『なんか根に持ってない?』

「殴られたのが俺だけだと気に食わねえからな」

『おい』



本音隠すどころか堂々と言いやがったよコイツ

はぁ、とため息とともに立ち上がる




『まぁ、これから忙しくなるよ』

「あぁ、さっさと幸平もう一度負かさねぇと」



そういう意味で言ったんじゃないんだけど
ま、やる気があるのはいっか



『目指すは何席?』

「一席に決まってんだろ
直ぐに奪い取るさ」

『さっすがー』



今回の八人以外にも
まだまだ後輩君たちは色んな料理人がいる

しかも幸平君は
対価なしに食戟やる宣言をしたそうで
黒木場君なんかは明日にでも食戟やるといったらしい




『こりゃ、やっぱり十傑引き受けなくてよかったわ』

「あぁ、おそらくお前が知ってる以上に大変になるだろ」

『うーわ』



十傑が変わると学園内の雰囲気もガラリと変わることがよくある
今までは歴代雰囲気を受け継いであまり外れることはなかったんだけど




「俺の研鑽に付き合ってもらうぜ!」





今年第一席になったのは一年生で
今まで学園内で見なかった定食屋の息子





『楽しみだね、これから』

「あぁ」




なんとなく、
これからが楽しみになってきた
早く遠月に戻りたい



『じゃ、アキラは皆と帰るだろ?』

「あぁ、先に帰ってろ」




逃げんなよ、と念を押されるけど




『後輩君達が勝ったから
僕ゼミ続けられるしね』




先に帰ってるよ、と
笑い返してやった

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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます!これからワクワクして待ってます! (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月26日 2時

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