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Quatre-cent-quinze ページ30

「親父に昔なんやかんやあったのは
ついこの間まで知らなかったけど…」



そう言って審査員席の前に並ぶ二人



『生意気小僧と不良娘…か、』

「面白い組み合わせじゃありませんの」




えりなちゃんのスペシャリテ



Le plat véritable
〜楽園から飛び立つ真の美食、不良娘風〜



véritableの意味はフランス語で真とか本物とか
le platが皿の意味だから

彼女なりの、真の美食





『お題にしっかり合わせてるね』

「…決まりましたわね」

『いやー…幸平君は勝負に対する感覚ヤバいし
えりなちゃんはあんなスペシャリテ作っちゃうし

他の子達も色々』

「…まぁ、そうですわね」



キャラが濃いというか…
色々凄いのがあつまってるなぁ、とは思っていたけれど




「…っ

おさずけパルスが止められない…!」




嘘がつけないというか
頭で拒否しても薙切家は体に出るんだね




『…ってか、僕らなんで服着たままなの?』

「まぁ、私はまだまだ学生には負ける気はございませんし、Aさんは…

おさずけは美味なる波動を感じた時、との事じゃありませんでしたか?」

『あー…美味って事は
味覚オンチには意味ないってか』



バァン!と制服の雨がやまない中
制服を着てるリオとコックコートを着てる僕の方が浮いている



『なんか、同期のおさずけ見てもねえ』

「離れます?」

『…いや、』



なんでかな
負けそうなんだけど




『不思議と…悪い気はしていないんだ』

「そうですか」



多分、今まで中途半端にしかならなかった僕が
司達の約束も、汐見ゼミとしての居場所も
全部破らなかったからかな



「ぐあああぁぁぁあ!!!」




薊さんを中心に起きていたおさずけの爆発
ついに出来上がりと言わんばかりに
薊さん本人まで服が飛んだ




「…お父様

お父様が否定したこの学園で
私は生まれ変わったのです

全く違う人間に、
違う料理人に!」



それを見据えて、えりなちゃんが言う




『長かったけど…
学生最後のイベントとしては悪くなかったな』

「そうでして?」

『うん』




月饗祭からを思い出す


僕の黒歴史ぜーんぶバレたけど
最終的には二人と約束した十傑にもなれた

汐見ゼミも復活するだろう
あぁ、潤さんには張り手を食らう覚悟しておかなきゃ




「おっしゃ!
色々俺からパクったついでによ

アレ言ってやれ!」

「なっ…!?
何故私が!」



後輩達に大事なものを教えてもらって
色々な重石を取ってもらって
救われた気分だ



『…ありがとう』




“「勝者は…反逆者連合!!!!」”

「御粗末…!!」



これで
また前に進めるよ

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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます!これからワクワクして待ってます! (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月26日 2時

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