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Trois-cent-quatre-vingt-dix-huit ページ15

「…小林竜胆の前菜が導いた先は、
単なるコースのフィナーレではなかった」



薊さんもようやく感想をこぼす



「美食の楽園

全ての料理人があらゆる
苦しみから解放された…


我々が望む平穏なる
美しき世界!!」




やっぱりね


さっきの僕が感じた事は間違っていない
薊さんは僕らを守ろうとしている
少しやり方が強引だけど



その時




「けっ!
もう勝った気でいやがる!!

幸平やえりな様がそうはさせねえっての!!」



『あ…』


反逆者の子の様子をみて

少し慌てつつも二人から離れて
リオの方に近寄る



「あら、Aさん」

『無意識にこっち来ちゃったけど…
考えてみれば、リオは大丈夫か』

「?」




遠いから見えていなかったのか
気づいてないみたい




すると、




「何だよコレぇーーーーー!!!」




反対側の檻の方から大きな声が聞こえて来た
それでリオもようやく気付いたのか




「…まさか、」

『そ、あの人も薙切だからね』



はぁ、とため息をついた彼女に苦笑してしまう






「おや、出てしまったようだね
僕の“おさずけ”が」





「ホント、日本の料理界は稀有ですわ…」

『もはや一種の能力バトルみたいだよね』





傍から見てると大分面白いんだけど
向こうじゃアリスちゃんが説明していて




「よーA!!、あ、お前もいたのか」

『竜胆降りてくるの早いって!!』

「ごきげんよう、小林先輩」


「だってアタシのサーブ終わったしな」




此方には竜胆が僕らの方に来て
リオの様子に少し首をかしげている




「なんだ?、疲れたような顔して」

「いいえ?、遠月の実食のやり方は独特だな、と」

「あー!!あれか」




びっくりだよなー!、と笑うけど
それ多分リオ褒めてないよ


とりあえずは



『いいコースだったね、竜胆』

「おうっ!、ソレ司にもいってやれよ!」





十傑側のサーブはこれで終わりだ



ーーーーー




「さて、状況を整理しよう


十傑サイドは最高のメインを最高の形で出してくれた」



薊さんがまとめるように喋る



残るサーブは反逆者側で
じゃんけんで決まったえりなちゃんがメイン
幸平君が前菜




「一方、そちらサイドでメインを作るえりなは
私の教育を忘れ、

“不純物”が混じっている


そんな状態で真の美食は作りえない」




すると、
横のリオがぼそりとつぶやく



「真の美食…じゃなくて
思い通りの皿
じゃないですの?」


『こらこら…』



今は近くに竜胆もいるんだから
僕ら…特に僕以外は第三者を貫かないとね

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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます!これからワクワクして待ってます! (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月26日 2時

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