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Quatre-cent-deux ページ19

「凄い…先ほどよりもっともっとこの品に
夢中にさせられている感覚なのです」



『フランスの技法か…スタジエールかな?』

「もしくは四宮小次郎では?
田所さんの時見に来ておりましたし」

『それに才波シェフ…?だったっけ?
堂島さんの同僚だったろ?』

「ええ」


少なくとも
僕が最後に見た幸平君の調理...
アキラとの食戟かな
それよりかは断然にパワーアップしてる


「何?

何かが…肉の隙間からしみだしてきている!?」



まだまだ仕掛けはありそうだし



すると、




「うおおぉーー!
出たぞおさずけ!!」





『…』

「…流石Aさん
もう視線を戻しても大丈夫ですわよ」

『おけ』




どうやらおさずけが出たみたいなので
思わず視線を窓際にずらす
あー…吹雪いてきたなぁ…


「流石に葉山君の時の審査員のお二人は子供でしたからね」

『慣れてるとはいえ、ね』



年上は恥ずかしいので
話を戻そう


『薊さんのおさずけ出したかぁ、』

「薙切家の舌には敵うという事でしょう」




「…この野菜に対するアプローチ
“レギュムの魔術師”四宮小次郎を思わせる

野菜の甘みや風味を充実させることで
品位を保ちながら味を深めるとは…」



薊さんって
幸平君の料理を口にしたのは初めてか?
結構な高評価じゃないかな



『重そうに見えるけど
結構食べられるんだね』

「ただ肉をふんだんに使った皿というわけでは無いようですわ」



薊さんのおさずけを引き出した事で
反逆者側も少し勢いづいたのか



「…時間差で別の風味を炸裂させて食べる人を
ひきつけるのって

まるで月饗祭で出した“あの料理”みたい!」


あの料理?


「あぁ、月饗祭の時の幸平君の売り上げ勝負みてらっしゃいまして?」

『見てたけど…遠目で何作っているのかまでは知らなかったな』

「面白かったですわよ」



得意げに幸平君が言う

「そのとーり!
この料理は…俺の持っている“ゆきひら・改”の二皿を
一つに合わせた品なんす

だから薙切の力を利用させてもらったんだ

ただ足すだけじゃバラバラになっちまう
要素と要素をしっかりと一皿に融合させるために!!

名付けて

時限式生意気小僧風原始肉


改を超えた皿、
ゆきひら・真ってトコっすね!」



へぇ…



『二皿を一皿に…か、
面白い』



本来出来上がった皿を合わせるなんて
思いつくだろうか



「自分の皿は多ければ多いほど良いというもの
出来上がったようなものを合わせては同じようなものになってしまいますわ」


『でも、幸平君の場合はまったく新しい皿に見えるよ』


本当に、進んでいくのが爆速だ

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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます!これからワクワクして待ってます! (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月26日 2時

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