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Quatre-cent ページ17

「なんか、反逆者側はさらにとっ散らかってません?」

『今のままだとね』


幸平君のその場の対応力は凄いし
えりなちゃんは確かに神の舌で
最上級の料理をつくれる



けど、



『それじゃあ、竜胆と司には勝てないよ』

「コース料理と一品料理はちがいますからね」



ある意味
このFinalBoutの十傑側は、個人の腕に加えて
二人のチームワークが皿を輝かせている


「今まで十傑は個人でしたのにね」

『授業でも組んでいたら
そりゃチームワークも出来るよ』



十傑側の武器は個人の腕
反逆者側の武器はチームワーク

だけど、


今回の二人はそれを両方持ってきた


やっぱり


『僕達遠月90期の中じゃ
あの二人が最強だよ』






どうする?、幸平君





すると




ーカンッ!



『!』



ボールと調理台のぶつかる甲高い音がして



「薙切ぃ!

ソテーした鶏レバー
味見頼むわ!!」

「幸平君…?」



スプーンに乗せた鶏レバーを差し出す幸平君



『味見?』

「…神の舌ですか」

『…なるほど』



調理の最中に他人への味見



「幸平?」


司も不思議そうな声を上げていて
教科書にはない行為に会場中が不思議がる


その視線を一気に受けた彼は





「連隊食戟は味方と調理を協力してオッケー

って事は味見任せるのだって問題ねーだろ?

そっちが薙切を鍵として利用するってんなら…



俺だって利用してやろーかなってね…!!」



『...!』



ニタァって、まるで悪魔みたいな顔してるよ



「わ…悪い顔してるーーーー!!!!」

「仲間の事利用してやるとか言うな!!」



思わず檻の方でも声が上がるけど
スプーンを差し出されたえりなちゃんは



「ダメよ、

レバーに自家製マヨネーズをもみこんだのはいいけれど、
舌にのせた時の広がりが今一歩」


「合点!」


流石の神の舌だね

レバーに、マヨネーズ
それに今こねているのはミンチ肉…



『あ、pâte de campangne(パテ・ド・カンパーニュ)か』

「そうですわ」


幸平君の作ろうとしている品

フランスの家庭料理で
お酒のつまみ、前菜、例を挙げればパスタの具材にも
一皿でいろんな顔を見せるメニュー



『へぇ…』



さっき、司相手に闘志がむき出しだったから
対抗心でフレンチに乗ったのか、えりなちゃんがフレンチのメインなのか
分からないけど




「随分普通のチョイスできましたわね、幸平君」

『司を超えるスペシャリテ…って言っていたけど』




そもそも前菜はメインを助ける為のもの
なのに出て来たのは



「さぁ、

美味い美味い前菜の登場だぜ」



『は?』「…あら」


大きな…骨付き肉?

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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます!これからワクワクして待ってます! (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月26日 2時

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