8éme livre Mort de 3éme année

Trois-cent-quarante-trois ページ9

[Continue kuga side]

今まで目立つ行動をやってこなかった黒翔センパイ
書類仕事だって進んで手伝ってたし
普段キレることがあるのか、なんて考えていたけれど



『もう、振り返るのはたくさんだ…ｺﾞﾎｯ
…だから、この試合で全部終わらせる』



今回に至ってはどう見てもガチキレ
その顔は…


怒り？、というより恨みに近い



「あの時みたいに暴走しないでよね…っと」




“「さぁ、両者が出そろいました‼

今回のお題は【魚介】


それでは参りましょう‼


食戟…開始!!!!」”





司会の一声で
いよいよ食戟の幕が上がった




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Hayama Side



長く説明したから、久我先輩が一息つく
…ってか



「また…何やってんだ、A」


料理人生命をかけるって…
お前はいつの間に幸平みたいな人間になってんだよ



「葉山ちんは…あの秋津って人知ってた？」

「いや…」




その時




「なんか大変な事になってんなー葉山」

「！…幸平」

「ありゃりゃ、４th Boutの会議おわったのー？幸平ちん」

「ういっす！」

「何故…また食戟なんて言う事態に…」

「てかなんだこの空気！」

「なんか…気分が悪くなってきやがるぜ…」



後ろから幸平と他の奴らが入って来た時




「…アイツは」

「ご存知なんですか？女木島先輩？」



反逆者側の唯一の三年生の女木島とかいう先輩が気づいたらしい



「黒翔の退学騒ぎの件…お前らも知ってるだろ」

「はい…味覚を失くしてしまうきっかけの食戟ですよね…」


田所恵が気まずそうに返答すると…





「その食戟を持ちかけ…その前に黒翔の事を特に嫌っていたのが
秋津だ」




「なんだと…？」

「なーるほど、それで黒翔センパイは珍しくあんなにキレてたって事ね」



じゃあ、まさか潤の所に直談判しに来たっていう奴もアイツか？
以前Aの件で潤と話したことを思い出していると



「しかし、秋津は黒翔とのあの退学騒ぎで自主退学したはず…」




不思議そうな顔した女木島先輩に対して



「黒翔先輩の相手…中村センパイが自分で選ぶって言ってたからっすからねー」

「そうか…」

「え。じゃあその為に薊のヤツわざわざ退学者引っ張ってきたっての？」


幸平が答える

そもそも食戟は遠月学園伝統の行事、いくら元遠月の生徒だからといっても
今は部外者の奴と食戟をするなんて…

この試験…Aにとってはかなりキツいだろうに


すると…


「でも…なぜこんな前の暴走時と似たような空気に？」


新戸の質問に久我先輩が再び説明を始めた

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