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Trois-cent-soixant-quatorze ページ40

Lièvre à la Royale(リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル)

「かつてルイ14世たちも愛したという
野ウサギを使った代表的な一皿

フランスの王侯貴族たちに愛されてきたジビエメニュー

王道中の王道なのです!!」



アンさんの言う通り
そのメニューを作らせたのがルイ14世と言われ
ジビエ料理を好んで食べていたそうだが、
固くなりがちな野ウサギ肉を手間ひまかけて柔らかくする現在の調理法を
確率する事にもなったキッカケの皿なんて逸話もあるそうで



『…食べる側の人を選びそうな皿だけど』

「ははっ、まぁ司なら問題ねえだろ!!」

『…たしかに』


本人には口が裂けても言えないけど
なんなら、食べるまで席立たせてくれないような感じするよね


すると
審査員の方が切り分けた肉の間から
色々な香りが漂ってきた



野ウサギ肉と血液
フォアグラ
チョコレート
イチジク
リンゴ




香りだけでお腹いっぱいになりそうだ
それと



『…あれ、』

「ん?どうしたA」

『いや、気のせいかな』


さっきのえりなちゃんの時の様な…
あのルセットではありえないような香りがする


うーん…と
考え込んでいたら、



「はい」

『…っ!?』

「おっ!、うまそーー!!」


目の前に皿を持った司が急に現れるもんだから、
驚いて後ずさったわ



「食べてみればいいだろ?」

『…それ勝負の皿、』

「前の食戟の時じゃアドバイスもらえなかったから、
今度こそ、さらに洗練させてね」

「まーまーいいじゃねーか!」

『…えー』



食べてくれないの?と
司が皿を渡してくるもんだから、
僕のアドバイスとかそういう話を抜きにしよう、と


まだ温かいその皿を受け取り
ナイフで一太刀割ってみる

その中身は
本来固くなりがちな肉のはずなのに、
見事に柔らかく仕上げられ
ナイフがスッと落ちた

下までしっかりナイフを通して
中身を見ようと開いてみれば



『あー…そういう事か』

「なるほどな!!」

「見なくてもAは鼻で分かってたくせに」

『確証はないよ、てか審査員席戻りな?』


司を審査員席の前に戻らせると
丁度審議の方もいい所だったみたいで



「文句なしに一級品…

ですが
Mr.一色の遊び心に満ちた美味しさと驚きの方が
上をいっています!!」



最初は反逆者側も嬉しそうにしていたけれど


「それは皿全体の評価じゃなくて…」

『一部の評価ですよ、アンさん』



一口サイズに切り分けたその二つを一緒に口に運んでみると


『はー…凄いな』

「流石司だぜ!!」


やっぱり幸平君達きついんじゃないか?
なんて思えてくるほどの洗練された味がした

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blu (蒼)(プロフ) - aiさん» 「はうっ!、来てくれて嬉しいけど…時間を忘れて遅刻とかしないようにね!?」 (2021年4月16日 9時) (レス) id: a91d8e524c (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - 初コメです。この頃見つけて読み始めたのですがとてもおもしろくて最初から時間も忘れて読んでしまいました。続き楽しみにしてます。 (2021年4月15日 6時) (レス) id: 3517e93929 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「フン、さっさと書けば良いのだ、駄作者が…!、さっさと私やアサヒ様を出せ」 (2021年4月4日 11時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 上手にかけてますよ!これからの行く末が楽しみです! (2021年4月3日 17時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - (o^^o)ピコ(o^^o)さん» 「んもう!アタシもさっさとフォルスきゅんに合いたいのヨ!!、ちょっとー…悪戯しちゃおうか・し・ら」 (2021年2月21日 6時) (レス) id: a91d8e524c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月27日 1時

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