8éme livre Mort de 3éme année

Trois-cent-soixante-deux ページ28

勝ちを収めたえりなちゃんが反逆者側の牢の方に降りると
嬉しそうに話している



『これで２−４
けれど…』

「この後は一席と二席」

「ま、そう簡単にいく勝負じゃねえだろうよ」



しかもお題が



「竜胆センパイがヤリイカ…」

「そして肝心のトップ君は」

『野ウサギ…なぁ』


いくら一色やアルディーニ君が…


なんて考えたその時


ｰﾊﾟﾝﾊﾟﾝ


誰かの手を鳴らす音が響いた




「あら、まるであの時のようですわ」

『あの時…？』

「Aさんの負け発言の時の状況とそっくり」

『え、こんな状況で言われたの』



そこにいたのは薊さん
でも今は勝負中の中でわざわざ降りてくるなんて
しかも間に入るって事は、よっぽどの事じゃないと


すると



「全員注目！
連絡事項だ」



連絡事項？


『なんか…嫌な予感が』

「同じく」

「…ﾁｯ」



そして、




「この連隊食戟だが…
審査員の変更を宣言するよ、

たった今から…


僕が審査員長を務める」



全員の視線を受けながら
驚くべき事を言い出した




「「「「「はぁーーーーー!!」」」」」

「何言ってんだテメェ！」

「首謀者張本人に審査を任せらるわけねえだろ！」

「帰れアホ――!!」



勿論反逆者側の反論の声があがり、



「なんだ総帥！勝負の最中に水差してんじゃねえぞ!」



「あら、珍しい」

『竜胆…』



竜胆もイライラしてる
けれど薊さんはそんな周囲の反論も気にする事なく
顏を動かすと



「誤解しないでくれ
仙左衛門殿も了承していることだ」




その先にはスポットライトにあてられた総帥
そして、薊さんはつかつかと審査員席に歩くと




「両コミッショナーの決定だ
覆せるものはここにはいない

さぁ、席を開けてもらおう」




見事に審査員の変更を確定させた



それを見ている僕らの方は…



「…好き勝手やりやがって」

『まぁまぁ、』

「しかし…」



どうも薙切家、とか遠月？が絡むと
先生の期限が悪くなる
加えてリオもイマイチいい顏はしていない

二人をなだめつつ先を見ていると


元の審査員だったアンさん達も
流石に抗議している

このままだと薊さんの単独審査になるからね


けれど薊さんはどこ吹く風って感じで相手にもしない
そんな中リオは、


「これはやりすぎでは？」

『まぁ…薊さんも色々大変だったから』

「何がだ」

『あぁ、知らないんでしたっけ』


堂島さんと電話したの僕だけだったから


「はよ言えポンコツヘタレ」

「教えていただけます？」

『はいはい』


落ち着いた二人に一息ついて
堂島さん達の過去を教えた

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