Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

・* ページ42

エース君が僕に聞きたかったことといえば


「というわけで、今日の夕食後厨房使わせてもらえないっすかねー？」

『それトレイ君にも言ったんだけどさ、僕の許可いらなくない？』



この間トレイ君が言っていた事と全く同じものだった
どうやら噂のマロンタルトづくりに一年生組も加わるらしい


「それが…クローバー先輩曰く、厨房の責任者はコクショ…ウさんだから、許可をもらってこい、と」

『デュース君漢字言いづらかったら、チェシタ、ってよんでもいいから』

「チェシタさん？」



どうもここはアルファベット文化みたいだから…日本人名、というより漢字が言いづらいんだろう、
先にノワールの方で名乗ればよかったかな



てか



トレイ君も礼儀正しいのか、後輩君らをからかってるのか
よくわかんないや




『基本的に僕が一応預かってるとは言ってもそこまでルールで縛るつもりはないからさ』



ケガには気を付けて好きにやっていいよ、と許可を出すと




「はぁ…アンタはウチの寮長とは違うんすね」

『一応キミら一年生、でもなんでそんなにキレてんの？』



昨日調べただけだけど
ハーツラビュル寮といえば、ハートの女王の厳格な精神に基づく寮、
今の寮長は入学して一週間で寮長に挑んだ、まるでちょっと司に似ているような子

寮長会議で会った時は結構大人しそうに見えたんだけどな

学生の間の寮生活は大人になった時ある程度の一般常識を学ぶため、
人付き合いの場としても有効だとは思ってる。
遠月とか、極星寮は別にしてね、
学生のうちだけだよ、友達とかと話せるのって



でもエース君がここまで頑ななのも気になるので
話を聞いておこうと理由を聞くと、ユウさんが説明してくれた



「それが…」




ーーーーーーーーー



「と、言うわけなんです」

『なるほどね…』



どうやらその首輪の原因はエース君がタルトを盗み食いしたところから始まったそう



『まずはエース君はルール違反に対して反省しなよ？』

「えー」



いくら３皿あったとはいえ、自分勝手で人のモノを食べたのは間違いなくエース君の落ち度
ついでにいうとタルト一皿作るのだけでも大変なのに三皿作るのも大変なんだからな



『で、お詫びのタルトづくりにトレイ君の調理を手伝うって事になったんだね』

「そうなんだゾ！」



ちなみにさっきのお昼休みに寮長にその首輪を解いてもらおうとしたら
見事にたまった鬱憤を気づかず本人の前でぶちまけてしまい

反省の色なし、と言われたらしい




ドンマイ

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