Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

・* ページ40

–ｺﾞｰﾝｺﾞｰﾝ



そんなこんなでお昼時、




「オムレツあと…」

『はい追加』

「グリル切れた」

『あれ、あと10個くらいなかったっけ？』

「一度にまとめて持ってったヤツがいるぞ」

『…若いね』

「キミもだろ〜」

『三十路近くの胃袋と男子学生の胃袋一緒にしないの』




口を開く余裕が出てきて、かなり良い感じだ




すると…





–!!!!




「なんだか今日は騒がしいね〜ヒッヒ」

「…たく、食う場所だってのに……ちょっと見てこい」

『え、僕？』

「責任者が行かなくてどうするんだ〜い」

『…了解』




確かに、食事中の話し声というより…喧嘩寸前の怒鳴り声って感じだけど…


一体どうしたんだ？


不思議に思って出てみると




『…』


『…すいません、ポーチ・ド・エッグの追加一つ持ってきますね』

「ん、あぁ」

「言ってらっしゃ〜い」






ーーーーーーーーーーーーー
Side Yu



グリムのおかげで先輩方にいちゃもんつけられてしまい…



「ちょっと裏来いよ!!!!」



危うく魔法の私闘が始まろうとした時



『Si prega di fare silenzio durante i pasti(食事中はお静かに)』



–ﾊﾟｷﾝ!




「なっ！」

「ふな゛っ!」




『…校則違反未遂みーっけ』





グリムと先輩方の間に、黒い盾ができていた




「なんだテメェ!」

『何だとは失礼な』

「Aさん!」

「子分その2!」

『グリム君はまたアキラと潤さんに怒られるよ』





私達の前に、Aさんが立ってくれて、
そのまま先輩方に振り返った





『校則にあるよね、魔法による私闘は禁ずるって』

「うるせぇ！外野は黙ってろ!」

『つか今ならカルボナーラの温玉崩したちょうどいいマジカメ映えの写真撮れるよ？』

「ーっ!」



マジカメ映えって…
ちょっとズレてませんか…？

けれども諫めようとしたAさんの効果もなく



「外野が……首突っこんでくるんじゃねぇ!」

「Aさん！」「子分!」





先輩方はAさんに向けて、魔法を放ってしまい
放たれた氷の魔法が、一直線にAさんの方へ向かっていく




「おい…あの人って魔法使えないじゃ…!?」

「そうだよ…!」




焦る私達に対し、本人はと言うと…




『…それ作ったの僕だし

Non fare la polvere, cuccioli(埃をたてないの、仔犬君達)』





–ｼｬｷﾝ!




「え…？」

「なんだありゃ…」

「鎌？」




放たれた氷の魔法を、鎌みたいなもので綺麗に一刀両断して見せた

・*→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す