Cinq-cent-quatre-vingt-neuf ページ10
side you
『薙切』
「「！！」」
-ｻﾞｯ
想像以上に低い声が出て
驚いたのか、二人が僕から距離を取る
『聞こえてるか知らないけど
これが今の僕の現状で
君が目指す、あるかも知れない
可能性の一つだよ
連隊食戟の頃なら違っただろうけどね』
「！」
「先輩....まさか」
『連隊食戟に出ればよかったな、と
思うのは８割本気』
今の君には、以前の僕の皿みたいに
一切の魅力が感じない
『次会った時
君がそのままなら
あの人だろうと、幸平だろうと関係ない
こちら側の人間として
裏の世界に引きずり込む
先輩としてね』
「「！！」」
言いたい事は言えたから
背を向けると...ちょっと、と
幸平の制止の声が聞こえたけれど
シカトして、出口へと歩く
『.....さよなら、遠月学園』
ーーー
『さて』
陣幕の中に帰ってきて
ずっと見られているのも気づいていた
こっちもカタをつけないと
『....』
周りにサージェさんたちは居ない
いつもの料理中の雰囲気に加えて
少し、危ない空気を感じるけれど
何も言わずに黙っていれば突然
-ﾊﾞｷｯ‼︎
『ｯｶﾞ!』
目の前が真っ暗になった
ーーーーーーーーーーーーーーーー
Tsukasa side
薙切とAの対戦は
AがBLUEに相応しくない、と
いう評価の為
薙切の不戦勝のような形になった
考えうる限りじゃ、最悪の可能性で
「どこかな」
最後に促した注意も
今の後輩達にとっては、
落ち着いて考える必要があるだろう
「とにかく合流しないと」
探していれば
-ﾊﾞｷｯ‼︎、ﾄﾞｻｯ
『ｯｶﾞ‼︎』
「！！」
陣幕の向こうで、鈍い音が聞こえてきて
「バケモノだな、お前」
才波朝陽の冷たい声がする
「ずっと裏切って、俺を利用して....」
-ﾁｬﾘﾝ
何か、金属のような物が落ちる音がして
「お前なんかを選んだ、俺の見込み違いだったわ」
『.....』
「今までお遊びに付き合ってやった対価だ
もらってくぜ、お前の包丁」
そう言って
しばらく漁るような物音がした後
才波朝陽が去っていく
「A....!」
『ぁ、』
もういいか、と
急いで中の状態を見れば
『口ん中、切れた....はは』
困ったような顔で作り笑いするAが
酷く頬を腫れさせて
笑いながら、泣いている
「....手当しよう」
『....うん』
自分で歩こうとしたAを止めて
背中に背負うと
『....っ』
「おつかれさま、」
背中に感じる小さな揺れに、目を閉じた
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blu (蒼)(プロフ) - グラスさん» 『さぁ、どうなるかな？、気付くのが遅くなってごめんね』 (2月17日 2時) (
レス) id: 6160a04752 (このIDを非表示/違反報告)
グラス - この二人の仲が戻りますように...。 (2月2日 14時) (レス) id: 313ccc9c47 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - このはさん» 「朝陽君達2人に代わってお礼を言わせてもらうね、ありがとう。またね」 (8月22日 23時) (レス) id: 09b430d25a (このIDを非表示/違反報告)
このは - この話が大好きで、何回も読ませていただいています。朝陽さんと黒翔さんのやり取りが好きでいつも楽しませていただいております。このお話の終わりが近づいてきて寂しさも感じますが、応援しています。 (8月19日 12時) (レス) @page13 id: 07d630b0e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - blu (蒼)さん» わぁ！！！！お返事ありがとうございます！黒翔さん(違ったらごめんなさい🙇)！！ずっと応援してます！！蒼さんの作品全部見ましたよ！ツイステとコナンも！朝陽さん大好きです！あっ、チャット化ふせぐの知ってるので返事は大丈夫です！！ (8月1日 0時) (レス) @page11 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2023年6月15日 6時
