six-cent-cinq ページ26
『炒飯だからさ、必ず炒めるじゃん？』
「あぁ、」
『だから、最初は油の香りがしないのはおかしいと思って
仕上げで油で炒めてない、って結論だったから
一瞬、納得しかけたけど...』
トンポーローなら醤油
アクアパッツァならバター
ポリヤルならスパイス類とオリーブオイル
ミルポワも油かな
「なるほど」」
『普通にやっぱり香りがしないのはおかしい...と思う』
「じゃあ、そこが幸平の最後の仕掛けって事だ」
すると
「待ちなよ！
さっきから聞いていれば...
具材を一緒くたにしただけじゃないか！」
夕之介さんが思わず食いかかったようで
「そんなことで美味になんて
なるはずがないだろう！」
しかし
「いいえ...」
「っ！」
「アクアパッツァのスープでピラフを炊き！」
「ポリヤルの辛味スパイスは、バター醤油が優しく包み込んでいる！！」
『あ。やっぱ当たってた』
「相変わらず謙虚だね」
『それは違う』
「狙ったのはあまりに危険な綱渡り....
でも激しいぶつかり合いの結果
奇跡的な美味を作り描いている！！」
なんというか...
さすが親子というか
「才波朝陽の品は
それぞれの料理人の技を使って仕上げた
王道....って感じだけど
幸平は
あの連隊食戟のような
とりあえずぶつけて
さらに推進させてるって感じ」
『引き算、なんて知らなさそうだよねぇ』
どちらも、才波シェフの弟子だからか
基礎的なところは似たような気がする
けれど
「ブックマスターさん
俺の品も食ってみないっすか？」
“「ソーマにゃ、二十四時間３６５日
無茶難題を押し付けてきてっからな」”
“『料理人にする気満々じゃないですか』”
“「しゃーねーだろ！、乗っちまったんだからよ！」”
幸平は
それこそ、嵐なんて気にしない
太陽のような奴で
「この品が
あんたの求めてる地球上になかった皿に
繋がってるかもしれないっすよ？」
『さっきさ、
幸平のお母さんの話したろ？』
「え、うん」
「この炒飯ってメニューはね
俺の母ちゃんとの思い出の料理なんすよ」
『幸平のお母さんってさ
チャーハンの打率は高かったんだって』
「え、チャーハン限定？
というかさっき下手くそって...」
『ゆきひらでおまかせっていうメニューを頼むと
周りの客が味でハズレかアタリに賭けてっていう
イベントレベルに盛り上がってたらしい』
「え、その店大丈夫.....?」
『ふふ』
スペシャリテってのは
作った料理人の顔が見える料理、だからね
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blu (蒼)(プロフ) - グラスさん» 『さぁ、どうなるかな？、気付くのが遅くなってごめんね』 (2月17日 2時) (
レス) id: 6160a04752 (このIDを非表示/違反報告)
グラス - この二人の仲が戻りますように...。 (2月2日 14時) (レス) id: 313ccc9c47 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - このはさん» 「朝陽君達2人に代わってお礼を言わせてもらうね、ありがとう。またね」 (8月22日 23時) (レス) id: 09b430d25a (このIDを非表示/違反報告)
このは - この話が大好きで、何回も読ませていただいています。朝陽さんと黒翔さんのやり取りが好きでいつも楽しませていただいております。このお話の終わりが近づいてきて寂しさも感じますが、応援しています。 (8月19日 12時) (レス) @page13 id: 07d630b0e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - blu (蒼)さん» わぁ！！！！お返事ありがとうございます！黒翔さん(違ったらごめんなさい🙇)！！ずっと応援してます！！蒼さんの作品全部見ましたよ！ツイステとコナンも！朝陽さん大好きです！あっ、チャット化ふせぐの知ってるので返事は大丈夫です！！ (8月1日 0時) (レス) @page11 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2023年6月15日 6時
