Six-cent-un ページ22
アサヒさんの皿は、
きっと、みんな満点の皿、というんだろうな
「ブックマスターも如何ですかー！
俺の自信作ですよー！！」
なんて、もう勝ちを確信したような顔で天守閣の方へ
アサヒさんが叫んだ時
『あ、』
丁度、目線がぶつかって
「そこのバケモノが散々引っ掻き回してくれたお陰で
前の試合はひでー有様でしたからね！」
とまぁ、煽り散らかしてくれちゃうわけで
『....ちょっと泣きそう』
「元気出して、僕らがいるよ」
『それは嬉しい』
落ち着かせようと
見えないように司が背中を撫ででくれる
当の本人は僕のことなんて気にしないで
スタッフに皿渡してるし
まぁ、僕の件は余程怒らせたらしいね
『けど、これでいいんだ』
これで、ようやく僕から
アサヒさんが離れられる
「調理中にまでとは
...が....だね、才波朝陽」
『ん？』
「いや？」
司がボソリと何か呟いていたから
聞き返そうとしたら
-ｽﾞｼﾝ....ｽﾞｼﾝ！！
聞こえてきた物音は
とても聞き覚えがあって
「やっぱりこれくらいはね」
『さも当たり前のようにいうなぁ....』
「だって準決勝だよ
それ位当たり前だろ」
『....実は結構負けたの気にしてる？』
なんて
僕らは遠月の人間だから
こんなに余裕があるんだろうな
-ﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻｯ！！
「キャーッ！
何なのよこれー！！？」
色んなところで
.....服が舞う
「ど、どういう事！？」
「おさずけは薙切のものにしか出せないはずじゃあ...!!」
『あぁなんだ、一色は何も伝えてないのか』
「一応、お家のことだからね」
『確かにそうだ』
遠月の人間なら必ずと言って良いほど
目にするのが、おはだけ
薙切の家の人が発動する
まぁ、面白いもので
それがレベルアップしたのがおさずけ
他人まではだけさせちゃうやつ
『まぁ、天守閣にいながら
会場のほぼ全員をおさずけさせちゃうのは
それだけ美味しいものだって事なんだろ』
「それこそ、このレベルは....
この間の連隊食戟で、幸平と薙切が起こしたレベルかな」
『そうだね』
一応、司は元十傑第一席だから
おさずけなんて僕よりも見慣れてるだろうし
その司が言うんだから間違いない
「これが次世代の料理界
第一席に座る男の姿さ！！」
今までにない、満点の反応を引き出せて
アサヒさんはもう、自分の勝利を疑わなかった
『見ず知らずの人の服はだけさせといて
すごい自信だよね』
「僕らがそれいう....？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
blu (蒼)(プロフ) - グラスさん» 『さぁ、どうなるかな？、気付くのが遅くなってごめんね』 (2月17日 2時) (
レス) id: 6160a04752 (このIDを非表示/違反報告)
グラス - この二人の仲が戻りますように...。 (2月2日 14時) (レス) id: 313ccc9c47 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - このはさん» 「朝陽君達2人に代わってお礼を言わせてもらうね、ありがとう。またね」 (8月22日 23時) (レス) id: 09b430d25a (このIDを非表示/違反報告)
このは - この話が大好きで、何回も読ませていただいています。朝陽さんと黒翔さんのやり取りが好きでいつも楽しませていただいております。このお話の終わりが近づいてきて寂しさも感じますが、応援しています。 (8月19日 12時) (レス) @page13 id: 07d630b0e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - blu (蒼)さん» わぁ！！！！お返事ありがとうございます！黒翔さん(違ったらごめんなさい🙇)！！ずっと応援してます！！蒼さんの作品全部見ましたよ！ツイステとコナンも！朝陽さん大好きです！あっ、チャット化ふせぐの知ってるので返事は大丈夫です！！ (8月1日 0時) (レス) @page11 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼 | 作成日時：2023年6月15日 6時
