Cinq-cent-quatre-vingt-dix-neuf ページ20
「コラー！！、贔屓すんなー！」
「癒着すんなー」
まぁ、前回のあれがあるから
後輩君達の印象はそりゃ良くはないだろうけど
「まぁ今回は大丈夫じゃないかな？」
『流石にね』
「うん」
まぁ前回を反面教師にして
今回を信じよう
いよいよ審査員もついて
料理もサーブされた
ただ…
「え！」
「なんだい、才場朝陽の品…！
クロッシュで蓋をしてあるのに！」
どうやら幸平は
香りで競り負けたっぽい
「どう？、A」
『…』
司に言われて
少し集中すると…
『確かに
香りの強さって面で見れば
朝陽さんの方が…と言うより』
「というより？」
面白い
『幸平の皿、全く香りがしない』
「え？」
普通何かしらの調理をすれば
香りが発生するのは当然のはず
『事実、朝陽さんの方すごいよ』
「うん、ここまで香りがするし」
『幸平は…油と、卵？』
良くある香りすぎて、かえって予測できないや
「こちらの皿から審議します！」
やはり、先に朝陽さんの皿かが先に興味をひいて
審査員が蓋を開ける
途端に、幾つもの香りが
その場を覆い尽くして
『うん、やっぱりだ』
「あぁ、才場朝陽の皿は
バスティーだね」
中から現れたのは
ポットパイのような
網目状の皿
『銀杏、ドンデュルマ、フカヒレ、バターに
スタータースパイスを使ってたから
そこがインドかな、スープがブロードっぽい』
「長崎の和華蘭文化か…」
元々長崎には鎖国中の出島があったから
日本の和、中華の華、ポルトガルの蘭って事で
和華蘭(わからん)文化、なんて言われる
海外育ちの朝陽さんのはずなのに
そういうところはほんと尊敬するよ
「スプーンでパイを器に割り入れながら
召し上がれ…っとそうだ」
「？」『？』
何かを思いついたように
天守閣の方を向いた朝陽さんと
一瞬目があったような気がした
「ブックマスターもいかがですかー！
俺の自信作ですよー！」
あ
「もしブックマスターが食べたら…」
『うん、おさずけが起きるねぇ』
もちろん、おさずけは美味しくなければおこらない
けれど
“「よかろう」”
放送も入って
ブックマスターように取り分けられた皿を
WGOが運んでいく
『皿への興味は言わずもがな』
「きっと、みんな期待してる」
ついに、審査員が口を開いて
「「「！！！」」」
バスティーを口に入れた
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blu (蒼)(プロフ) - グラスさん» 『さぁ、どうなるかな？、気付くのが遅くなってごめんね』 (2月17日 2時) (
レス) id: 6160a04752 (このIDを非表示/違反報告)
グラス - この二人の仲が戻りますように...。 (2月2日 14時) (レス) id: 313ccc9c47 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - このはさん» 「朝陽君達2人に代わってお礼を言わせてもらうね、ありがとう。またね」 (8月22日 23時) (レス) id: 09b430d25a (このIDを非表示/違反報告)
このは - この話が大好きで、何回も読ませていただいています。朝陽さんと黒翔さんのやり取りが好きでいつも楽しませていただいております。このお話の終わりが近づいてきて寂しさも感じますが、応援しています。 (8月19日 12時) (レス) @page13 id: 07d630b0e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - blu (蒼)さん» わぁ！！！！お返事ありがとうございます！黒翔さん(違ったらごめんなさい🙇)！！ずっと応援してます！！蒼さんの作品全部見ましたよ！ツイステとコナンも！朝陽さん大好きです！あっ、チャット化ふせぐの知ってるので返事は大丈夫です！！ (8月1日 0時) (レス) @page11 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2023年6月15日 6時
