Cinq-cent-quatre-vingt-seize ページ17
仮退学で初めてアサヒさんと会った直後
注意しておけ、と教えてもらった内容
‘‘『え…？』’’
‘‘「今遠月で縄張り作った気になってる野郎
ソイツの息子だよ」’’
‘‘『まさか、薊さん…？』‘’
「どーりでなぁ」
僕が渡した書類を見て
城一郎さんは頭を掻く
『よく見てたら
…血筋を感じる所は
たくさんありましたよ』
誰よりも人の事を考えられる人達なのに
自分の事を後回しにしがちとか
『うさぎ…、は違うか』
「っはは！
アイツらがうさぎの親子とか！」
なんとなく
勢いに任せて話してたら
カウンター向こうで笑われた
しばらくヒーヒー言ってるのを
出されたつまみと一緒に眺めていると
ひと段落ついたのか
「確かに、そうかもなァ」
『…』
少し、驚いた
父親みてぇだった、と
アサヒさんから聞いていたけれど
それは、あくまで料理、という
繋がりだけの話だと思っていた
実際は、どこかしらで
実の息子の幸平を優先する決断をした
城一郎さんの考えも納得はしていたから
アサヒさんがいくら一緒にいたかったといえど
仕方のない状況だった、という考えも
確かに、僕の中にはあって
しかし
『後悔してるんですね』
「ったく
お前もしっかり喜多見の息子じゃねぇか」
目の前の顔を写真に撮って
アサヒさんに送りつけてやりたくなるよ
「嫁さんが先立っちまって
創真の事で日本に帰った時
朝陽も誘ったが、アイツは残った
きっと珠子なら
自分が面倒見てやるから来い！
って、連れ帰ってただろうさ」
『幸平のお母さんですか？』
「おう」
ほれ、と見せて頂いた写真には
ゆきひらの前で撮られたであろう家族写真に
幸平家全員が写っているが…
あれ、
『この人…』
そこには、小さい頃
母さんが友達、と言って
たまに電話してた人がいて
ニヤリ、と笑った城一郎さんが
カウンターに肘をつく
「お前はまだガキすぎて
覚えてねぇかもしれねえけど
お前、喜多見と一緒に此処で
生まれたばかりの創真、抱き抱えた事あんだぜ」
『は！？』
「だって俺、喜多見にゃ
場所バレてたからな
いやー、デカくなってらと思ったら
薊の十傑にいやがるしよ」
ちょっと待て…
アサヒさんの事を整理しに来たつもりが
頭が追いつかなくなってきた
混乱してるのを城一郎さんも理解してるだろうに
止めをさしに来る
「俺はよーく覚えてるぜ？
創真を見て
ガキのお前が、太陽みたい、って
言った時をな」
小さい頃は
どうやら、今と正反対だったらしい
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blu (蒼)(プロフ) - グラスさん» 『さぁ、どうなるかな？、気付くのが遅くなってごめんね』 (2月17日 2時) (
レス) id: 6160a04752 (このIDを非表示/違反報告)
グラス - この二人の仲が戻りますように...。 (2月2日 14時) (レス) id: 313ccc9c47 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - このはさん» 「朝陽君達2人に代わってお礼を言わせてもらうね、ありがとう。またね」 (8月22日 23時) (レス) id: 09b430d25a (このIDを非表示/違反報告)
このは - この話が大好きで、何回も読ませていただいています。朝陽さんと黒翔さんのやり取りが好きでいつも楽しませていただいております。このお話の終わりが近づいてきて寂しさも感じますが、応援しています。 (8月19日 12時) (レス) @page13 id: 07d630b0e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - blu (蒼)さん» わぁ！！！！お返事ありがとうございます！黒翔さん(違ったらごめんなさい🙇)！！ずっと応援してます！！蒼さんの作品全部見ましたよ！ツイステとコナンも！朝陽さん大好きです！あっ、チャット化ふせぐの知ってるので返事は大丈夫です！！ (8月1日 0時) (レス) @page11 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2023年6月15日 6時
