Cinq-cent-quatre-vingt-quinze ページ16
何かをずっと考えていたらしい
幸平は顔を上げて
「やっぱ、そんくらいやるっきゃねぇな」
『お』
「ようやくかな」
ようやく、何を作るのか決めたらしい
「やっとメニューを絞れたみたいだな」
しかし
「やー、絞れたっつうか、
逆に散らばったっつうか」
「は？」
こりゃまた、
『面白い方向に行き出したぞ』
「いつもの幸平だね」
本当にお前
僕の斜め上をいつも行ってくれるよね
「今から俺、お題の5大料理を一品ずつ
全部作りますわ
そしてそれをガッと一つにまとめます」
それが完成品っす！
と至極真面目な顔でとんでもない事を言う後輩に
会場はどよめく
『はは
一応聞いてみるけど、司知ってた？』
「そんなわけないだろ」
『だよねぇ』
「流石、幸平だ」
一応、それぞれの食材、調理法、器具に至るまで
無数と言っていいほどの数がある訳だから
『無数×無数なんて
コレどんな無理難題？』
「でも、やっぱり読めないね」
うーん、と司が横で唸る
『でもさ、』
ほら、と指を刺してみると
-ｶﾁｯ
『ありえないモノを現実に、なんて
今までの幸平の得意分野っしょ』
「…そうだね」
少し、先が見えてきた
すると
「でも、俺と勝負してた時は
そんな素ぶり全然見せなかったのに
どうやったらあんな品を思いつくのかなぁ…」
『あぁ、それはお母さんだよ』
「え？」
『ゆきひらって店、
行ってみたらいい、おすすめ』
「行ったの？」
『アサヒさん関連でちょっと』
「俺も呼んでよ」
『はは、ごめんごめん』
城一郎さんが、教えてくれた
『話を聞いた上で俺が思ったのは
幸平を作り上げたのは
アイツの料理を構成してるものって
技術面は城一郎さん
精神面はお母さんなんじゃないかって』
「え、お母さんも料理人？」
『いや、城一郎さん曰く
‘‘料理ど下手くそなのに厨房に立ち続ける女’’だって』
「えー…」
写真も見せて頂いたから分かるけど
確かに、笑顔がそっくりだ
『えーと、僕が聞いた事話す？』
「当然、あの幸平のご家族だろ」
早く、と言わんばかりの
司に笑っちゃって
口を開いた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お前、コレどこで調べた？」
『個人の伝手、とだけ』
入口を閉めたゆきひらで
カウンター席に座って一対一
差し出した封筒の中は
先生から情報をもらって俺個人でも調べた
‘‘「サイバは多分…テメーんとこの
総帥一族の関係者だ」’’
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blu (蒼)(プロフ) - グラスさん» 『さぁ、どうなるかな？、気付くのが遅くなってごめんね』 (2月17日 2時) (
レス) id: 6160a04752 (このIDを非表示/違反報告)
グラス - この二人の仲が戻りますように...。 (2月2日 14時) (レス) id: 313ccc9c47 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - このはさん» 「朝陽君達2人に代わってお礼を言わせてもらうね、ありがとう。またね」 (8月22日 23時) (レス) id: 09b430d25a (このIDを非表示/違反報告)
このは - この話が大好きで、何回も読ませていただいています。朝陽さんと黒翔さんのやり取りが好きでいつも楽しませていただいております。このお話の終わりが近づいてきて寂しさも感じますが、応援しています。 (8月19日 12時) (レス) @page13 id: 07d630b0e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - blu (蒼)さん» わぁ！！！！お返事ありがとうございます！黒翔さん(違ったらごめんなさい🙇)！！ずっと応援してます！！蒼さんの作品全部見ましたよ！ツイステとコナンも！朝陽さん大好きです！あっ、チャット化ふせぐの知ってるので返事は大丈夫です！！ (8月1日 0時) (レス) @page11 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2023年6月15日 6時
