Cinq-cent-quatre-vingt-quatorze ページ15
[Tsukasa side]
『アサヒさんの武器は
クロスナイブズって思われがちだけど
......僕は、幸平と同じだと思ってる』
「....」
ｽｯ、と懐かしそうに目を細めるA
『仮退学でアサヒさんに世話になった時
思ったんだけど
あの人、知識の量が膨大すぎるんだよ』
「そうか...ナイフを奪って技術だけを得たところで
そっちの専門の知識がなければ...」
『自分が何作ってるかもわかんないわけ』
試合では
才波朝陽が、様々な食材と様々なナイフで
料理を仕上げていて
「しかし、神経を使うぜ
少しでも気を抜けば
バラバラになっちまいそうだ....！」
「....確かに、ちゃんと自分の料理のために
クロスナイブズ制御してる」
『....』
「え、俺なんか変なこと言った？」
調理を見つつ、俺の考えを言えば
Aは何も答えない
『まぁ...アサヒさん自身も
クロスナイブズがあるから、って
思ってる節が確かにあるからなんだけど
ナイフを奪ったら、それだけじゃない
当たり前のように足りないであろう
経験と知識を自分で学び
それを元に料理を想像していく
僕は正直、幸平の上位互換ってのも
間違いじゃないと思ってる』
「....なるほど」
ノワールの方に精通してるAの分析は
確かに、と納得できるものも多くて
クロスの度合い、
それぞれの調理技術、食材、専門的な知識
一体、頭の中はどうなってるのか
『フカヒレに....ドンドゥルマ
ブロード...スパイス....生地
うん、作りたいものはわかった』
「あぁ」
才波朝陽が作りたいものは
...確かに、五大料理を全て兼ね備えている
すると
「例えば！
料理の世界を彷徨い続け、
嵐に飲まれちまった奴がいるとしよう」
饒舌になったのか
会場に向けて見せつける才波朝陽
その時
『でもね』
その流れを断ち切るかのように
少し声のトーンが変わるA
「俺ならそんな奴より
もっと大きな歩幅で進める.....!!
新しい皿だろうが、なんだろうが
好きなだけ到達できるってもんだぜ！！
違うか！！！」
『だからこそ、才波アサヒは
料理をしてない』
「....え、？」
その顔はとても悲しそうで
しかし
「あーよかった、安心しましたわ
確かにぱっと見の効率は良さそうですけど
俺たちのがやってきた研鑽のすごい版って事は
おんなじ地続きにはいるって事っすよね」
本当に....
「やっぱり、お前はすごいな」
『ほら、三度目はないよ』
「『幸平』」
俺たちの後輩が
笑顔で、動き出す
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blu (蒼)(プロフ) - グラスさん» 『さぁ、どうなるかな？、気付くのが遅くなってごめんね』 (2月17日 2時) (
レス) id: 6160a04752 (このIDを非表示/違反報告)
グラス - この二人の仲が戻りますように...。 (2月2日 14時) (レス) id: 313ccc9c47 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - このはさん» 「朝陽君達2人に代わってお礼を言わせてもらうね、ありがとう。またね」 (8月22日 23時) (レス) id: 09b430d25a (このIDを非表示/違反報告)
このは - この話が大好きで、何回も読ませていただいています。朝陽さんと黒翔さんのやり取りが好きでいつも楽しませていただいております。このお話の終わりが近づいてきて寂しさも感じますが、応援しています。 (8月19日 12時) (レス) @page13 id: 07d630b0e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - blu (蒼)さん» わぁ！！！！お返事ありがとうございます！黒翔さん(違ったらごめんなさい🙇)！！ずっと応援してます！！蒼さんの作品全部見ましたよ！ツイステとコナンも！朝陽さん大好きです！あっ、チャット化ふせぐの知ってるので返事は大丈夫です！！ (8月1日 0時) (レス) @page11 id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2023年6月15日 6時
