2eme livre:Mort de 3eme année

Cinquante et un「シリアス終わり」 ページ6

試合終了後、



仙右衛門殿のところへ行こうと歩いていたら、
黒翔君とすれ違った






銀「…(彼は、)」

『…』



銀「…ッ!!」



-ﾊﾞｯ!!






思わず振り返る
今感じたのは




銀「…悪寒……か？」






俺が感じたのは
まるで命を刈り取る前の様な、




”死神”が目の前に立っているような




そんなオーラを彼は纏っていた



----------------------------------------



葉山君と黒翔君を見ていたら思い出す




かつての友の記憶を。





葉「堂島シェフ、それは一体.......？」





『アキラと潤さんが無茶しまくるから、僕がパンクしそうってこと！』

葉「なんだと⁉」

『これに懲りたら無茶すんなよ！ あはは！』

潤「…」





銀「(葉山君は何も知らないのか…)」





この二人、危ういな…




----------------------------------------
Side you



あっぶね…




アキラにバレるところだった、



何も知らなくていい
僕のことなんか気にしないでいいんだ、この人達は、





創「葉山、あのカルパッチョ、まだ作れるか？」

葉「？ あ、あぁ、食材は一応…」

創「食わせて…‼」

黒「俺にも食わせやがれコラァ‼」

葉「なんでお前はケンカ腰だよ‼」






潤「葉山君、楽しそう」

『そうだね、潤さん。
アイツいつも頑張って背伸びしてたから、同年代のライバルが出来て年相応、って感じ』

潤「黒翔くんもだよ？」

『僕はいいの、だって弟と目が離せない保護者の面倒見る人がいなくなったら大変だよ？』

潤「そういうわけじゃ…ってもーーーーー‼」






目の前のじゃれる三人を見ながら潤さんと話す
まさか僕のことまで気にしていたとは思わなかったけど






ありがとう、アキラ









仙「今宵ここに新たなる玉が誕生した‼」




判定後、表彰が始まった







『これで選抜も終わりだなぁ…』

一「先輩」

『あ、一色』

一「お世話になりました」






『お前意外とまじめだね、寮じゃあんな格好しているのに(笑)』

一「先輩にはいろいろ助けて頂きましたから、どうでしたか？ 今年の選抜」

『まぁもともと竜胆に勝手に組み込まれた選抜だったけどさ、』





でも、







『なんやかんやで、手伝って良かったかな…。』




いいもの見れたし
竜胆に感謝しなくちゃな、








『今度竜胆の書類手伝ってやるか、』

一「そうですか…ﾋﾟｯ」




そうして第４３回選抜は幕を閉じた

Cinquante deux→←Cinquante「ここからシリアス」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す