2eme livre:Mort de 3eme année

Soixante dix-huit ページ33

『このカルツォーネ、前よりスパイスの風味が強くなってるし、色々工夫してるだろ？』

イ「気づいてくれてたんですね…」

『汐見ゼミの鼻をなめちゃいけないよ、ふふ』


明らかに以前の予選とはスパイスの風味が違うから、それを作り上げたのはイサミ君だろう
言い当ててやれば少し嬉しそうに見えた


『初日売り上げ目抜き通りエリア第一位おめでとう、この先も頑張って』

イ「はい、ありがとうございました」




出来立てのカルツォーネを持って竜胆のところへ戻ろうとしたんだけど



『なんでちょっと離れた間に竜胆の持ってる食べ物増えてんの…』

竜「お！ おかえりー！」



串うち研の串に、ラーメンの空皿、


竜「おそかったからよー、10店舗くらい追加で回り切ったぜ！」

『っていっても20分そこらだったと思うんだけどな、ほら、コレ』

竜「おう！ アルディーニのとこだな！ うまそ〜」

『あんま時間ないし、幸平君のとこ行こうか』



カルツォーネに齧り付きながら中央エリアに足を進めた
途中で汐見ゼミのところで一年生ズがまた揉めてたのは見なかったことにした…



竜「なぁ！ Aは久我と幸平の売り上げ勝負どっちが勝つと思う？」

『んー、総合的には久我君だけど、全日程売り上げ一位はできないから勝負なし』



幸平君なら、選抜みたいに考え抜いて二日くらいは売り上げ一位を取る気がする


竜「あはは！ そりゃどっちもカワイソーだな！」

『まぁ、久我君もそう簡単に負けはしないでしょ…お、ついた』



中華研のかなり大きい店構えが見えてきた
向かい側に見える幸平君の屋台

近場で見ると店の差がすごいな…


竜「久我のところは後回しだな…お！ あったあった、幸平創真の中華屋台！」

『それなりにお客さんはいるみたいだけど…』


行列というほどではない幸平君の屋台


竜「なんか箸で食ってる！」

『え？』


幸平君のところは胡椒餅だったはず…
確かに何か麺の様なものを食べているお客さんも目立つ


竜「ここは後半に見に来ようぜ！」

『あぁ、僕もつれてきてね』

竜「Aも気になってきたか〜？」

『ちょっとだけ…ね』



まだ二日目、勝負はまだまだ分からない



午後になり、



竜「じゃ、また誘いに行くぜ！」

『あぁ、またね竜胆』



竜胆と別れて山の手エリアに戻る途中、



「Aさーーーーーーんーーーー！」

『う゛っ‼』



後ろから衝撃が来たと思ったら
リオが飛びついてきていた

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