2eme livre:Mort de 3eme année

Soixante sept ページ22

『あ…ご、ごめん！』



確実に目が覚めたら




も「ひどいよう…ブッチーをいきなり掴み上げるなんて」

『ちょっと夢見が悪くてさ、ほんとにごめんね、もも』




僕の腕はもものブッチーを掴み上げてた
アイツらと勘違いしたか…



竜「いやー、びっくりしたぜ！
ももがA起こそうと声をかけたらいきなり動き出したもんな！ 狸寝入りか？」

『違うよ、ちょっと仮眠しただけだし』



どうやら僕の名前を叫んでたのは竜胆らしい




『ほんとにごめんね…もも。 ほらブッチー返すよ』

も「…いいもん、Aは今日ケーキ手伝ってくれたから、それでチャラにしてあげる」

『あはは…ありがとう。後ケーキ美味かったよ』

も「ももが作ったから当然だし」




良かった、許してもらえたみたい
ケーキ振る舞ってくれたのに失礼したな



斎「お主、どんな夢を見ておった？」



もものすぐ後ろに斎藤が立っていた
なんで後ろ？



『ん？ 竜胆に捕まりそうで、アマゾンに連れてかれるから必死に逃げてたよ』

竜「アタシかよ！ 今度行くか？」

『あれ、正夢かな？笑』



勘弁して欲しいな、
てか十傑みんないるし




『紅葉狩り終わったの？』

司「とっくにおわったよ、A」

『あ、司だ』



どうやら撤収作業を僕が寝てたせいで止めてしまったようだ、申し訳ない



司「今日はもうゼミで休んだら？ 疲れてるようだし」

『ありがとう、そうさせてもらうよ。お疲れ様』

竜「またな〜！」



弾幕をめくって外へ出ようとした時


久「…」




何故だか、久我君の観察するような視線を感じたけど、なんだったんだろう





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Kuga side


なんなんだ、この人は


以前あった時は、三年生なのにずいぶん臆病だと感じたけど、今日は違った
あの時もも先輩が、黒翔先輩を起こそうとしたのは本当、だけどその後動き出した先輩の手は




確実にもも先輩の首を狙っていた…



正直斎藤先輩がもも先輩を引っ張って下がらせなければ危なかったと思う。



そしてあの目、




あんなに殺意と冷たい目をする人だったのか…
竜胆先輩に追いかけられる？



どう考えても嘘だろ



起きた後はあの臆病な感じに戻ってたけど
低血圧とかそんな感じじゃない



何を隠してるんだ、あの人
そして普通に話してるし、つかっさんと竜胆先輩は知っているのか



俺の手はあの人がいなくなるまで震えていて、

こんなにも心臓が冷たいと思ったのは久しぶりだった

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