Cent vingt deux ページ29
Souma side
黒翔先輩が肉を取り出した
あれは…
葉「うさぎ肉か…」
タ「イタリアではオーソドックスな肉だな」
イ「うん」
青「そうなのか?」
タ「イタリアではよく食されるし、手に入りやすい肉だ。わかりやすくいうと、日本で言うスーパーに行けば簡単に手に入る」
恵「へぇ、」
丸「うさぎ肉は日本じゃあまり食される事は少ないけれど、ヨーロッパじゃかなり使われる食材だ。
イタリアンでもフレンチでも調理する事は良くあるだろうな」
創「対して司先輩は…鹿肉?」
それを見た黒翔先輩は
『まじか司…』
司「うん、後でAにもアドバイスもらおうと思ってさ」
『だからさ、僕のアドバイスなんていらないでしょ?』
司「だからそんな事はないって言ってるだろ?」
なんだなんだ?
佐「あの先輩、司瑛士の作る品がわかってるってのか?」
ア「第一席が味見を求めるほどなんて、そんな凄い先輩だったかしら、私が名前を聞いたのも最近よ?」
悠「にしても全然勝負の感じじゃないなぁ…」
創「そういや、模擬店の時も司先輩のコース料理にアドバイスしたって言ってたな、な? 田所?」
恵「え、う、うん、しかもそれに合わせたカクテルメニュー、凄かったよ」
タ「第一席にも普通に意見できるのか…何故十傑じゃないんだ?」
その時、
薊「少し話そうか、選手2人は調理を続けてくれるかい?」
薊総帥が唐突に喋り出した
ーーーーーーーーーーーーーー
Rio side
調理時間も半分という所
ステージの下からAさんを見上げていた
薙切薊はやはりこの2人の勝負を何かに使うおつもりのようで、
Aさんの事を、確実に捉えている
薊「僕が打ち出した改革について、ここで言うとゼミ・同好会・研究会の解体だね。納得し辛い者もいるから理由を話そうと思うんだ」
リ「突然何を…」
いきなり話し始めた薙切薊に会場は静まり、調理の音だけが響いている。
薊「前総帥のもたらした影響は確かに素晴らしいものだった。
しかし、それだけじゃあない、色々な改善点もあると考えている。僕なりにね、」
薊「その最たる理由として挙げられるのがそこにいる彼、黒翔君なんだよ」
リ「なっ‼」
ーザワザワ
薊「彼はこの遠月でとても苦労をしながらも三年生へ進級している。」
ようやく理解した、
薙切薊はAさんの過去をだしにして
自分の改革に意見する者を黙らせようとしてるんだ…!
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蒼(プロフ) - 真津奈(matsuna)さん» 葉「ありがとな…話の展開についてはだいぶ自信なかったそうだが、報われたそうだ。良かったらまた来てくれ」 (2020年5月9日 16時) (レス) id: 2152f1787e (このIDを非表示/違反報告)
真津奈(matsuna)(プロフ) - 主といい、話の展開といい、凄く好みです!毎日楽しく読ませていただいています!更新頑張ってください! (2020年5月9日 8時) (レス) id: 349d08508f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 | 作成日時:2020年5月5日 5時